早稲田大学ツアー 12016/05/04 23:17

私は大学に学部で5年いて、その後一年三ヶ月を開けて、大学院進学のため大学で仕事を始めます。この間は空白ではなく、普通に社会人でした。大学院に合格しても仕事を続け、大学院を一年一ヶ月で倒れます。足掛け7年以上通った早稲田の土地は、いろんなものが詰まっています。たくさん撮ってきた写真で、早稲田とはいかなる場所かをしばらく紹介していこうと思います。
第一回、まず土地関係が大切です。早稲田は地下鉄東西線の高田馬場と隣り合う関係にあります。千葉方面から行くと、早稲田が先にあります。早稲田を大学の固有名詞だと思っている人がいますが、早稲田は地名で、早稲田にある大学なので早稲田大学と言います。開校当初は東京専門学校という名前でした。
昔は駅の案内に細かくいろいろ書いてありましたが、早稲田大学に統一されていました。名称変更があると、そのたび駅の看板まで書き直す必要があるからでしょう。キャンパスの名前も、西早稲田キャンパスから早稲田キャンパスに変更がありました。でもなぜか、学生内では早稲田キャンパスを本キャンと言います。キャンパスはいくつかに分かれていますが、私はこの早稲田周辺を使っていました。
駅を出て交差点に出ると、そこを右か左に行くかが最初の分かれ目です。文学部は左に行って、戸山キャンパスに入ります。文学部の方が駅からは近いです。で、文学部人間としてはまず自分のキャンパスに行ってみるのですが、大々的に工事中。キャンパスの様子は・・・。
こりゃ幻滅。文学部は最初に坂がありまして、俗にスロープを呼ばれています。高い建物が研究棟で、高さがある割に狭くて、使い勝手は決してよくないと思います。一部、授業を研究室で受けたこともありました。文学部は全体的に建物が古いですが、建て増しした敷地のところだけは新しくなっています。36号館は私が学部二年だったころ完成しました。当時は新築でいい校舎でした。
早稲田の観光名所、穴八幡です。たまに古本市の会場になっていましたが、今でもやっているんでしょうか。休みとなると観光客がぼちぼちやってきて、写真を撮っていきます。シャッターを押すのはその近くをたまたま歩いている人で、私も何度か捕まった経験があります。この周辺を平日歩いている人は、まずほとんどが早稲田の関係者です。
神社向かいにあるそば屋、休日でもやっている、どちらかといえば観光客相手の店です。値段の設定がちょっと学生には厳しいです。となりのキッチンオトボケは安くていいのですが、学生相手で休日が休みです。この交差点は、早稲田を象徴する場所でもあります。とにかく「入り口」という感じがします。なぜかこの時点で立っている場所だけが商業的に不安定で、店がよく変わります。やっぱり当時と違う店になっていました。
交差点を駅から来て右に行くと、早稲田キャンパスに向かいます。この通りは一方通行です。写真ではわかりにくいですが、黒い看板に見える「高田牧舎」の文字は、本キャンに向かっている気分を高めます。これはちょっと高級なレストランで、教授がよく接待に使う有名な店です。私は三回しか入ったことがありません。一回目は小手調べ、二回目はおデート、三回目は授業の交流会でした。左手に高い建物が見えますが、これは8号館です。大学の土地は限られるため、校舎を建て替えると、近年はこのような巨大な建物になります。
本キャンに向かう途中にある、私が行きたいと言っていたキッチン南海があります。チキンカツカレー、しょうが焼きカニクリーム定食はお気に入りでした。店の棚にはランチ時になると切ったキャベツが皿に盛られた状態で並んでいて、いつでも出せるようになっていました。何より、今でも元気にやっているところが安心です。私が入学して18年になりますから、当時作っていたおじさんがもし40だったとしても、今では58になってしまいます。長くやっていくのは、跡継ぎがいないと大変なことだと思います。
すぐに見えてくるのは南門です。門が開いていました。閉鎖ではないようです。通常、休みの日は大学の校舎はすべて施錠され、校内にも入れなくなります。ですが本キャンだけは、校舎に施錠されてもキャンパスには入れます。閉鎖期間のみ、キャンパスには入れません。この連休は閉鎖ではありませんでした。大学を見に来る観光の人もいるので、休日でも閉めないのが普通ですが、連休でも開いているのはいいですね。学生の頃は大学に来ないので知りませんでした。
先ほど見えていた高田牧舎の前に来ると、大隈講堂が見えてきます。手前の建物も大学の施設です。大隈講堂はかなり特異な建物ですから、ここに来ると早稲田に来た感覚が高まります。受験生は正門から入るため、必ずこの大隈講堂を目の前にします。私の入試のとき、大隈講堂前の広場で裸踊りをしていた学生がいたことは忘れられません。
大隈講堂のある通りは並木道になっており、バス停があります。講堂なので、当然中にはホールがあります。ホールがあるということは、それなりに奥行きがあります。この角度から見ると、その奥行きがじっくり伝わってきます。
大隈講堂というと、この角度が有名です。入り口前は広場になっています。講堂は講演会によく使われるほか、健康診断から授業まで、あらゆる活躍をします。決して見た目だけの建物ではありません。つまり多目的ホールというわけです。古い建物ですが、開校125周年に合わせて改修され、中も外も新しくなりました。当然、早稲田を象徴する建物です。12時になると鐘が鳴り、これはちゃんとした鐘で、電子音ではありません。普段立ち入り禁止の部分も、学内ツアーで見ることができます。学内ツアーは今でもやっているんでしょうか。学生が大学の中を無料で案内してくれるサービスで、私は学生のころ、自分の大学を知るために参加しました。その時講堂内の隅々まで見られます。語ると多くがある建物です。125は大学にとって特殊な数字で、大隈重信の言葉に由来します。塔の高さも125尺です。塔の頂上が早稲田のWをかたどっていることに気がつくと、少しずつ早稲田の魂が植わってきます。夜になると時計は裏から明かりがつき、独特の雰囲気があります。

ちょっとですね、大学周辺だけで55枚も写真を撮ってきまして、書きながら結構なネタになることがわかってきました。写真はポイントをしぼって撮ってきましたが、しぼってもそれくらいになるということです。ネタとして早稲田大学ツアーは何回かに分けて書きます。今日はここで締めくくりたいと思います。

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