ミニテーブル2012/05/16 23:42

記事の予定を変更して、本日新しくできた新商品量産仕様を紹介します。順番でできそうなものから作っていたら今日完成しました。本来紹介予定していた新商品とはまた違います。
ミニテーブルでございます。現実に存在すると何気なく座りそうになりそうな高さのあれです。今までに作ったことのない商品カテゴリーですが、和物だけだと商売行き詰まりますので、こういうどこにも置けそうな実用的アイテムを模索していました。もちろんこういう一方で、フローリングの床をできないかも検証しているのですよ。
アクリル板にアルミの脚をつけた単純な構造で、脚とのつなぎはABSの棒が入ります。デザイン性とコスト両面で利があります。アルミはパイプです。
前からアクリルを使った商品を考えていましたが、技術的な面と和物で通す兼ね合いから見送っていました。しかし昨日ロイホの端材売り場でアクリル板が非常に安く売っているのを見て、これは使えると感じました。店の中で歩きながら設計を考え、材料になるものを合わせて買いました。
まあ、何と言うか、ほぼ思い付きですが、木材を使ったものは材料費が高くつく傾向にあり、予定している新商品や再販品も、部品数が増えたり質感向上のための手間も増えたりで、数と手間の割には儲け分が増えない状況になりつつあります。ここは攻めの一手が必要でしょう。
部品も少なく、組み立ても至極簡単です。ただ、アクリルの加工に予想以上の苦戦がありました。アクリル板の加工は素人ですだに。
厚さは 3mm 、まずこれを切るには、一般的なやり方を言うと、電ノコで一気に攻めるか、アクリル専用カッター、それはすなわち私が MDF を切るときに使うあのカッターで溝を切り、ある程度まで彫ったら割るという大胆な方法があります。でもそれじゃあ緻密な加工をするのに危険なため、MDF 切断と同じ方法をとることにしました。カッターで溝を切って薄刃のこぎりで切る方法です。
ところが世の中そんなに甘くない。切断中にアクリル板の切りかすが溶けているのに気づきます。こりゃのこぎりが進まないはずだ。のこぎりに触ったら熱いことなんの。こういうときはどうするか ? 答えは油を使う。のこぎりと切断用の溝に油を入れて摩擦を低くし、熱の伝導効率も下げます。これは鉄工をやるときの基本ですね。臭い移り防止のため植物油でやりましたが、無事に切断できました。穴あけも油を使います。アクリル板は電動ドリルじゃないと穴が開きません。そのまま電動ドリルでいったら間違いなく溶けますな。いや、実はこの前 1.7mm 透明プラ板に電動ドリルで穴を開けたときに溶けて悲惨な目にあってるのですよ。同じ過ちは二度繰り返さない。油があるとアクリル表面に作業中の傷がつきにくく、この点も有利でした。

こんな感じで苦戦しつつも作り方はわかりました。油を使うと難儀な部分もありますが、油を拭く布を一枚用意しておけば何とかなるでしょう。意外にアクリル加工は難易度の高いものでした。甘く見すぎたな。
そしてこれをいくらで売るかなんですが、まだ考え中です。一人でいくつも買うタイプの商品ではないと思われるので、500円が妥当かな。結論はまた先へ。

畳の板を切る2012/05/11 23:02

ぬぉぉ、眠いぞ、眠いぞ、今日もがんばっちゃったからな~。毎日同じようなネタも難なので、たまにはそのいつもの繰り返しを紹介してみようと思いました。
畳はすでにうちの重要な特産物となっていますが、とにかく数が必要です。4枚で1000円、6枚で1500円、1枚だと300円という、微妙な割引で実質ほとんどの人が4枚以上で買う商品ですが、ひとりがそれだけ買うとなると、商品在庫として用意する数も必然的に上がります。冬のワンフェスは146枚が一時間くらいで終わる売れ行きでした。どんだけ作れば大丈夫なんでしょうか。・・・300 ?? ほかのものと合わせて最終結論は出します。少なくとも抱えている材料を使えば230枚は生産できます。

それはさておき、畳の板も元はこの大きな板から切り抜かねばなりません。厚さ 2.5mm MDF を1820単位で買ってきて、車に乗せるため店で半分に切ってもらいます。ここから畳用に 137 x 69 を切り出します。深く考えると気が遠くなります。考えずにひとつずつこなしましょう。
方法は最初に69幅で切り取り、後から木を切る専用道具三号で137を切りますが、切る方法がミソです。カッターは正確な直線を切るのは得意ですが、MDFの切断には時間がかかります。のこぎりは正確な直線を切るのが難しいけれど、切るのは早いです。今までは合板を使っていたのでカッターでもやれましたが、MDFは簡単にいきません。電動工具も使えません。
してどうするかというと、最初に板切り用カッターで溝を彫った後、その溝に沿って薄刃のこぎりを入れることにしました。板切り用カッターは普通のカッターと違い、かぎ爪の刃が付いています。それで溝を彫ると、0.5mm 幅の溝ができます。薄刃のこぎりは 0.2mm ですので、この溝に入って曲がることなく切れます。本来なら薄刃のこぎりでこの長さを切ることは困難ですが、最初の溝が 1mm 以上の深さがあり、切る部分の厚みは少なく、簡単に切れます。

結論を言うと簡単で、要はそれぞれの得意なやり方を合わせて切る方法ですが、この方法に行き着くまでは時間がかかりました。当然失敗も出たわけで・・・。もっと大きいのこぎりを使ってやる方法はあて木のリスクやコストがつくから面倒だし、安く上げようとして線が曲がったり、かといえカッターで全部やってた日には一日にちょっとしか切れないし、試行錯誤で至りました。でもこういうところで最短にできる工夫をしないと、量産などやれんのです。
この方法だと効率がよく、一度に大量生産できますが、一日ですべて終わらせることはしません。並列分散処理が基本です。そうしないと体の一部だけが妙に疲れたり痛めたりするのです。無理のかからないことが量産の秘訣です。

微妙に電子機器が写っていますが、外と中の出入りが多い作業をするときは、iPod を使うことが多いです。作業部屋はこの写真だと背中のところにあるから、そこでCDかけている場合もあります。音楽は楽しむというより、時間の経過がわかるからかけています。単純作業の繰り返しだと時間間隔がうすれます。無駄に時間ばかりかかっているような事態になっていてもわからなくなりますからね、音楽で時間感覚を作るのは大切なんですよ。

棒アイス量産型2012/05/06 23:08

一昨年の夏ワンフェスに合わせて小物の棒アイスを試作しましたが、技術不足で量産には至りませんでした。やっているのが2011年5月15日、あれから一年近くたちまして、技術も成長しました。それでもやっぱり試作と失敗を重ねてできたものです。
棒アイス量産型。一年前の試作と比べるとかなり小型化されました。サービスで大きいものを作ってもよいのですが、厚さは 3mm に固定したため、大きさがある程度限られます。あまり大きいと平べったい感じになってしまいます。
色は混色でいくらでもできますゆえ、色数は用意するつもりです。棒は 1mm 角柱を使っていますが、本来アイスの棒は平たいものです。でも 1mm を平たくするには強度がなさすぎます。かといえ棒の幅を 2mm にすると太すぎます。去年の試作は 2mm を使いましたが、あれは幅があるからできたので、今回はできません。まあ、アイスの棒は幅約 9mm がリアルサイズでございまして、1/12 すれば 1mm であっておかしくないと、こういうことでございます。もとい、棒を入れる作業が 1mm 角柱でないと、作業が難しいのが実際ですか。厚さ 3mm のアイスに 一度2mm の穴を開け、通した後余計な隙間を埋めるのは面倒かつ危険です。1.5mm でやろうかとも考えましたが、作業が面倒なことに変わりありません。ある程度効率化しないと量産は厳しいものがあります。

こういう形なら型を作ってカラーレジンで成型する方法もあります。が、そもそも私がレジン作業を好まないのと、このアイスの透明感は、パン粘土でなければ出せません。透明レジンに若干不透明を混ぜてなんてかえってややこしいし、多少面倒があっても粘土で作る意味はあるのです。チョコアイスとバニラアイスは透けないですがね、ソーダアイスは透けた方がいいです。

値段はおそらく40円になると思います。

現場と学習机試作2012/05/01 23:40

5月に入りました。世間的には連休ですが、うちの工場は止まりません。
だんご最終仕上げです。この作業は衣服部門へ委託していますが、作業方法や技術などはあらかじめ確立されています。つまりもう、単純な繰り返し作業でございますが、数が大変です。
だんごにみたらしをつけるときは、乾燥させるために専用のだんご立てを使います。薄手で目の細かいダンボールを切って、その間にだんごを立てていく。大量生産のなせる技ですな。

しかし本日のメインはこちらにあります。
学習机試作版です。細部の細かい仕様や、組み立て方法、部材の正確な長さなどをみました。試作ですので、表面処理は組み立てた後簡単にオイル処理をしただけですが、北欧家具のような白木の質感が漂います。まあ、本当に北欧家具っぽくするなら、オイルよりも面白い素材があるのですが、それは後日の検討課題として、まずは形。
一番上の引き出しに空いている穴は、金具を取り付けるためのものです。で、金具があるのとないの、どちらがよいか検討しましたが、ない方が高級感があり、落ち着いていて良いとの評価が出ました。
相変わらず組み木なしの接着のみの組み立てです。組み木はコストの関係でできません。それでも十分な強度が確保できるとわかりました。 天板や引き出しなどは部材の一部に面取りをして、質感を高めています。逆に言うと、こういう手間が生産上のコストにかかってきます。
ためしに金具を取り付けたのがこれ。悪くはないけど、つけると安っぽく見えてしまいます。家具工房の製品からNトリの商品になった感じですか。手間も考えて、ここは金具なしでいきましょう。引き出しは開けることができません。なので金具は絶対必要ではないのですよ。

商品にはいすも付きます。いすは至極単純な構造で考えていますが、試作はまだありません。簡単に説明すれば、板二枚を直角につけて、脚を四本生やしただけのものになります。生産の手間も考えつつ、デザインとしての面白さも考えると、この路線が適切でないかと思われました。
さて、問題の表面処理ですが、白木にオイルがひとつ、あとは塗装したものも考えています。色は赤と白。ちょっと面倒なんですけど、可能性の模索です。ただ、塗ってしまうと木のよさがわからなくなるんですよね。高級な木の家具は木目が見えるよう作るのがだいたいの基本・・・。塗装したい人用に、表面未処理のものを作ったらどうでしょう。悩むなぁ・・・。やっぱりひとつ作ってから考えるしかないか。

学習机、いすもついて1500円の予定です。