ハウスキット2012/08/01 23:53

あみあみの注文を小分けに注文しては支払い期限を引き延ばし、最終的にカード決済する戦法で完了しました。銀行へ行くのが面倒だった乙。

本日展示ディオラマの撮影を予定していましたが、諸般の事情で延期しました。このアクセス集中時期にネタをちゃんと用意してないのは不覚であります。撮影は明日行い、明日の記事で紹介します。
今日は少しずつ考えている来年冬の計画を少し紹介しましょう。

定番のちゃぶ台は変わらず生産、こたつも生産します。テーブルセットは在庫があるため再販し、アクリルテーブルは何かしらの付加アイテムを加えて販売するかもしれません。畳は試しでふちの色が違うものを生産する予定です。ただ、試作して印象をみないとわからないし、両方が中途半端に余るとやや面倒で、一度作ると今後も作り続けなければなりません。後から買い足す人も予想されます。そのあたりの調整はこれからです。
畳の半畳を解禁します。ただ、半畳でも値段が半分になるわけではなく、一枚300円の予定です。そのあたりの理由は・・・察してください。

新商品の具体的な予定はまだできていません、そりゃワンフェス終わって数日ではなかなか決められないのです。しかし、以前から画策しているハウスキットをどうするか考えています。今までだと畳は床だけの存在ですが、例えば壁ができ、柱ができれば、簡単な家状での展示ができるようになります。展示ディオラマと感覚は近いです。壁ができることによって、ハウスキット向けアイテムの製作もできますが、じゃあそのキットはどこまで作られているのかが問題となります。
最安値のパターンは、材料が切って入っているだけのものです。材料費と若干の手間賃だけで販売できるため、安く大量生産できますが、プラモと同じで、買った人には道具と技術が求められれます。例えば柱を塗装して販売するなら、組む側の負担は減りますが、自分で色の選択ができません。好みでカスタムすることはできなくなります。
洋室キットと和室キットを販売するのも商品展開としてありうるでしょう。壁は存在しないけど畳を安定させて使うための道具が畳囲いで、これは試験投入を冬に行いました。ハウスキットにするか、畳囲いだけにするか、買う側に選択肢を用意できますが、ハウスキットが部品のみなら、畳囲いとハウスキットの値段が大して変わらない事態もありえます。

ハウスキットで洋室があれば、アクリルテーブルに需要ができるでしょう。その前にハウスキットは必要なのか、需要があるのかも悩みどころです。少なくとも折りたたみできる仕組みがないと無理でしょうね。難しいけど可能性は感じるんだよなぁ。考え中です。

展示ディオラマ2012S2012/08/02 23:23

さて本日はワンフェスに展示したディオラマの紹介です。今までだと持ち帰りのとき壊れて帰ってきますが、今回のものは強度を高く作ったため、破壊されずに持ち帰ることができました。この製作法は今後も使えるようです。
題名 「離れの夏模様」

撮影は外で行いました。元々が外までつながる内容から、外での撮影が適しています。一枚目は真上から見た様子。大きさは 600 x 250 の土台に乗せています。
神姫がいない状態での和室、四畳半です。四畳半は半畳の需要を見る目的と、大きさの都合のふたつから決まりました。円形の格子窓に障子がつき、小さな床の間があります。当初は茶室のつもりでしたが、茶室でこうした和室の形式をとると、茶室としての例外が多い設計になるため、炉を切らずに単純な和室としました。
こちらが庭の設計。庭に縁台を置ける広さと、池を用意しました。ちょうど離れの小部屋に入ってくるように庭が続き、壁が一枚外に出ているのは、雨除けの空間で部屋が屋根より少し奥に入っている様子を示しています。
小物と神姫を配置し、全体はこのようになりました。ワンフェスで行っていた展示とは小物の配置が若干異なります。
小物が少々過剰ですが、商品が売り切れるとどんなものだったのかわからなくなるため、展示に置いて見本を残します。この撮影ではチョコバナナとりんご飴を使っていません。本番では無理やり和皿の上に置いておきました。
甚平とビールの夏一番なクール美女。
ビールは量産モデルを持っています。泡の盛り方がイメージ重視で大盛りになっています。足元のアイテム、まずかごはワンオフモデルで、アクセントに置きました。足を乗せるすのこのようなものは、涼しさを演出するため竹を使い、ひんやりするような印象を持たせました。これがリアルにあったら、はだしで乗ると気持ちいいことでしょう。実はこういった周辺のアイテムは、考えるのがとても難しいです。
ひざの梁に見える部分に桟が敷いてあるのは、本来ここに障子があることを示しています。何気に細かいところを意識しました。
フランクフルトとビールの組み合わせは強力です。蚊取りぶたもちゃっかり存在。浴衣は販売したものと同型の試作品です。後ろに見える床の間の盆栽と掛け軸ですが、冬に使ったものを流用しました。掛け軸の書は姉による直筆です。
立ちの浴衣と緑が映えます。付属の巾着を持っています。浴衣と巾着は商品と同じです。うちわは中物として販売しました。履物は去年の浴衣に付属したものを使用しています。本当は別売りも考えたのですが、時間的に間に合いませんでした。
縁台美人の図。縁台は小物の見せ場であります。浴衣は他と同じく商品と同じです。履物はさきほど同様、昨年のものを使いました。この角度だと水ヨーヨーが目立ちにくいですが、アイスと合わせていい味を出してくれました。縁台は今年新造しました。商品と同じです。
展示だとあまり目立たないのですが、めがねは私の自作品です。
正面からもう一枚、試作のグラスを置きました。本番では蚊取りぶたの中に蚊取り線香が入っていましたね、入れたほうがよかったかもしれません。グラスは新たな計画を考えており、以降商品になる可能性があります。
見せ場のひとつでもある池です。緑を配し、涼しさと情感を出しました。石は私のコレクションから使いました、といっても、普段は庭に敷石として存在しています。コケがついていい味を出しています。あまりやるとしつこいと思われ、この程度にとどめました。
池は深さがありますが、ディオラマ台の高さを利用して作っています。ディオラマの台がただの薄い板というわけにはいきません。通常は高さのある台を作ります。ディオラマの台は 20mm 、池を置くにはちょうどよい深さになります。
中には金魚が四匹、金魚を飼っている人間なので、形やら色合いはリアルでしょう。見慣れていますからね。下から透明テグスで支え、浮いているように見せます。
水面は透明プラ版・・・もといスーパーで売っている弁当の透明なふたが材料で、石の近くにアクアペイントという波をつけるための透明樹脂を重ねました。本来この池でこのような波の立ち方はないけど、水の存在感を出すためにやっています。
透明な板で池を覆えば当然下には手が出せなくなってしまいますから、池の水面より下は別パーツ構成で、下から入れるような仕組みになっています。池の内部は粘土を荒く盛り付け筆塗りし、小石を入れました。基本は鉄道模型用素材ですが、底の大きめの石は、近くの公園の地面から持って来ました。使えそうな素材は必ずしも店にあるわけではありません。
私にとって挑戦だった格子丸窓、障子も開閉する仕組みです。障子は冬のときに作ったノウハウをもとに作りましたが、窓は考え抜きました。作れば何てことないものですが、考えるにはかなりかかったかな。
外から中を覗く。格子は壁の中に通っています。これが非常に重要です。
障子を閉じて外から光が当たると、美しく影の映るところが格子窓のよいところです。これだと光の角度が悪いですが、真後ろから入ったとき、格子の影と障子が美しく合わさるよう設計されています。
最後に、床の間の高い段には中天井が黒で存在します。床の低い部分の色に合わせてあるのが大切です。このあたりは建築の資料を見てやり方を研究しました。まあ、この和室を作るにはいろんな建築資料を使っているんですけどね。

とても長くなりました。展示ディオラマ三代目、こんな感じです。
展示ディオラマにはただ単に見てもらう目的より、商品の見本を置くことや、商品の質の裏打ちを行うこと、私自身の技術を高めることに目的があります。どんなにいいフィギュアを作っても、仕上げの塗装が雑ではフィギュアの信頼性が落ちてしまうのと同じで、商品を置ける空間まで演出できることが作り手としての必要条件だと思っています。この小物や家具が、ただ単にフィギュアを並んでいたら、あくまでそれはフィギュアのアクセサリーにしか見えないでしょう。展示の中で作品に昇華させることが、品質の裏打ちになると考えています。

戻ってくる日々2012/08/03 23:43

ワンフェスが終わって時間も経って、ある程度ここへの来訪者も落ち着いてきました。あとは収穫物といただきものの話を残していますが、今日は写真を撮っていません。ついでに明日も出かける予定のため、収穫物は後の話題としましょう。といっても、自分で買ったものは3点だけ、頂き物3点、頂き物の価値は大きいので、これは後にしかと紹介します。

今日は FACENAO さんと会ってきましたが、身内に不幸があったそうなので、今日だけ息抜きの休みで、明日から大変だそうです。なんとなくすでに大変そうな感じは雰囲気から感じ取ったので、ワンフェスの細かい話は後にして、今日はひたすら発散してまいりました。そりゃね、人が死んで楽なことはありませんよ。やれ連絡だやれ葬儀だ、常に追われっぱなしになるわけで、感情的な負担もあるし、来週あたりにはのしいかの如くになっているかもわかりませんが、私じゃどうしようもしてあげられないことなので、ここは無事こなして帰ってきてくれることを祈っております。

そして私は、いつもの押さえ込んでいるやつが昨日からぼちぼち現れ始め、やや極限状態に達してきました。なので戻ってきてからは新商品についての話し合いをしました。ハウスキットは売れないだろうと言われました。他のやり方の方が利口だろうとか、小物の話とか、内容はいろいろです。
ワンフェス終わって一週間もたたないのに具体的な計画を早くから練るのは、試作しないとわからないこともたくさんあり、材料も買える物は早くから買わないといけないし、計画的に余裕をもってことを進めないと半年なんて風のように過ぎていくからです。今回は特に後半戦まで製作がもつれこむペース配分ミスがありましたから、以前より考えた行動が求められます。

今日はこんな感じでした。あみあみの注文商品が届いて浮かれていたのはひとときの夢でした。さて、緊急用の追加薬を使って今日は休むとしよう。

ひとくぎり2012/08/04 23:55

今日は千葉行きでA先生と合流しました。ワンフェス終了記念ということで、ひたすら遊んだ感じですが、DBACEX が思いのほか燃えました。A先生は私が行った時ちょこっとやった程度で、本日は二度目の挑戦なのに、サイドカウンターをつかみました。ついでにバーストリンクもしっかりできて、このゲームの醍醐味をつかんでしまったようです。でも Assault を使う気にはならないみたい・・・。

ひとりでただ遊んで、それでおしまいってのじゃゲームは非生産的だけど、そこから広がる世界、私とA先生の場合はゲームの作り方や仕組み、運用方法などそっちへ話が進むので、それはそれで学ぶ素材なのです。だからこそ二人でやるんですけどね。

千葉へ行って私が調べてくるものや、買い物は果たすことができました。ワンフェス終わって間もないから、必要なものはまだ出てきますが、少なくとも近い段階で必要なものはわかっています。そういうものはさっさと揃えるに限るのです。しかし昨日あみあみから荷物が届いたおかげで、物欲については満足しておりました。

ワンフェスのせいで最近はそればかりでした。話題に乏しくなっております。一区切りがついて次へというところですが、いくらミニチュア作りが大切だとしても、私自身の感受性や興味が鈍れば、作るものも閉じた世界になってくるでしょう。
私の製作を支えているのはひとつの感覚ではなく、今まで身に付けてきたものの多くが複雑に融合してできた感覚です。観察力、表現力、発想力、材料の知識、加工技術、こと発想と表現は常に磨く必要があり、それはミニチュアの世界だけで生活していたら、決して伸びることはありません。様々なところで使われる表現と技術の特徴をつかんだ上で、それがミニチュアの世界でどう使えるのか、何かを作るときにとても大切なことです。

やっぱり自分が薄く平たくなっていくのがいちばんよくありません。今日先生と話して感じたのは、薄くなっている自分でした。でもあせる必要はありません。なぜアンテナが縮むのか、そこを学んできたのがこの半年でした。一歩ずつ進化すればよいのです。あとはものごとを進める順番かな。考えすぎて止まらず、考えなしに突き進まず、加減はわかってきました。今はいい方向に進んでいると思っています。

明日はワンフェスの収穫物について書きます、たぶん。