印西こもり開始2018/02/19 22:08

迷った時は印西へ、ではないけれど、ここへ来ていろいろ思い出しています。そういえば、夏はもっと困っていて、迷いながらもささやかな楽しみがありました。漬物買って、ゆっくり飲んで、気が向けば夕食に出かけて、買い物は閉店前の安い時間に弁当を狙って行ったりと、素朴で普通なことがすごく楽しく感じられました。今日は食料をある程度買い集めました。夏と違って食べ物が腐りにくいのはよい点です。夏は生ゴミを出さないようにすべく、食事に工夫をしていました。生ゴミが出て捨てるにも、量が少なすぎて処分に困ります。私が一人暮らしなら、間違いなく生ゴミを肥料に変える機械を買っていますね。夏はそいつが腐るわけですが、冬はベランダにでも出しておけば腐ることはないでしょう。なので、野菜のまま使えるものは持ってきて食べることにしています。ほか、前回の経験から役に立った食料を買ってきました。
しかし今日の気温が高めだったにしても、この家は暖かいですな~。エアコンもあって快適です。四街道より一枚服を減らして過ごせる暖かさですよ。寝る部屋もエアコンなしで14度ほどありました。だいたい私の寝ている部屋は10度ないのが普通ですから、この違いは世界の違いと言えそうです。寒い冬はこちらで過ごしたい気分になります。快適快適。
部屋の様子は何も変わらず。今いる部屋は形だけになっている神棚がぽつんとあるだけです。そこに座卓を出して生活します。汚れもなく、ただひとつ、来た時にトイレの水が干上がっていたことくらいで、掃除も必要なく過ごせます。前回はあまりに間を空けすぎていて、床がほこりになっていました。あれから半年・・・何をボケっとしていたんでしょうかね。ここへぼちぼち来るべきでした。ひとりにならないと、目的意識が下がるようでございます。多分それは、甘えだな、間違いない。
この家の管理のためには、定期的に来ないといけません。取手の家はあまりに長く空けすぎているために、大変なことになっています。何よりあそこはライフラインがすべて止まっているため、生活できず、たまに来てメンテができないのです。向き合いたくない感情もあるのかと思いますが。ここだって、一人で過ごすにはそれなりの覚悟がいります。割り切らないと生活できませんよ。ここにかつて生活があったことを忘れないとね。なんせ、いなくなってしまった人が生活していたまますべてを残しているので。腐るものは片付けましたが、それ以外は、まるで昨日まで生きていたかのような、そのままの止まった空間が残されています。
寝るベッドは、この家に運ばれてきた日、私はそこにいました。ひとり印西へ来て、ここへ遊びに寄ったのです。ちょっと寄るだけのつもりが、引き止められて、そのうち新調したベッドが運ばれてきました。設置したまではよかったものの、ベッドについている電気がつかなくて、初期の電球切れとわかり、交換部品を持ってきてもらいました。それから二年もたたない後、おじさんが俺も今年で死ぬのかとぼやきながら、入院できる病院を探しているころ、手助けのためこの家に泊まりに来た時は、ネット環境がその部屋にしかなかったために、おじさんはベッドに横になって釣りバカ日誌の映画を見ながら、私は横でこうしてblogを打っていました。あの時書きました、いずれこんな時間を過ごすのも終わる時が来ると。だって、死ぬことがわかっていたし。その頃と何も変わらぬままの部屋でひとり過ごすには、そりゃ覚悟だっているでしょ。たんすの中も、押入れの中も、テーブルの上もそのままで、誰も使わない糖尿病のための注射や栄養剤まで置いてあるという状態です。さすがに清掃はしてありますがね。それでも誰も住んでいなければ困ることもなく、その中に私が体と心の調整とか言いながら入ってくるのは、死んだ人の物は生きている人間が有効活用するためにあると思っているからです。おじさんが亡くなって病院から荷物を引き上げる時、ひげそりは私のバッグにしまいました。私は電動ひげそりを持っていなかったため、おじさんの使っていたBRAUNを死んだその日に私物にしたのです。病院で使っていた目覚まし時計も。おじさんの私物を引き継ぐ権利を持っているのは、本来は娘なんですが、娘はひげそり使わないし、娘は家庭裁判所の手続きにより、遺産相続を放棄しました。結婚して高知にいて、こちらとの関係が保てなかったためです。
楽観的な考えがないと、ここで過ごすと故人の生活の色が濃すぎて、心が寒くなります。少なくとも、私の母は、今でもひとりでここに泊まることは無理でしょうね。おじさんが入院していない時も、看病で毎日のように通っていましたから。祖母の介護もここで手伝っていました。そのあたり、うまく分担があって、私は自分にできることをします。あと、この家、祖母の家です。おじさんは介護のために仕事をリタイアしてここに祖母と住んでいたのであって、今でも持ち主は生きている祖母です。ここの管理費用も祖母が出しています。お金を使っているなら、有効活用しないともったいないので、私はここで英気を養うことにします。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
Spam書き込み対策のための処置です。ここの管理人の名前をひらがな7文字で答えてください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://tampopo.asablo.jp/blog/2018/02/19/8793777/tb