箸を新調2018/03/17 22:48

長らく箸というものを変えずに生活してきました。もともとお茶碗とセットのもので、セットで使うことに意味があると考えていたのですが、木の塗り箸には限界がありまして、使っているとそのうち塗装がはげてきます。さらに、箸の乾燥のさせ方にもよりますが、立てて置いておく習慣が長く、水分により少しずつ木が傷んでくる部分も出てきました。ただ、箸としては使えるため、こと何も考えず使ってきました。
しかし、あまり悪い状態を放置しておくと本当に使えなくなるので、修理が必要と考え、塗装の一部をやすりで整え、ウレタン塗料で塗りなおす作戦を実行することとしました。その間、当然箸は使えなくなるわけで、それも困ります。ひとまず、これを機に箸を買い直し、今使っているものは修理してサブにおろします。
この計画はかなり前からあって、どんな箸に変えるのか、検討を重ねてきました。あんまり普通っぽいのも面白くありません。そんな中で見つけたのが、天削(てんそぎ)箸です。箸の頂上が斜めに削られており、そこに模様が入っております。そして、ちょうどいいものを見つけてしまい、やっと買うに至りました。
やはりキャラものでなければいけません。こういうとき、とうらぶのアイテムは和物として何かといい働きをしてくれます。そういうわけで、手に入れたのが天削箸石切丸というものです。塗り箸だけど、漆ではないのもポイントでした。漆の箸は管理が面倒すぎて、扱いが大変です。そして、箸におしゃれを取り入れるべく、斜めに切られ、面積が広くなったところに紋が入るのがミソなのです。
全部の刀剣分の種類があるわけではなくて、以前より出ているお弁当箱にも合わせているっぽいです。紋はそれぞれの形がありまして、形のよさ、身近に置いてもいい刀剣の種類などを考えると、石切丸は私にとって妥当なラインでした。
使ってみると、木がかなり軽いのに驚きました。今までのものより長くなったのに、こちらの方が軽くできています。さらに、箸の先には滑り止め加工がしてあって、つるつるしたものでもしっかりつかめるようにできています。これはいいです。単にキャラ物としての価値に甘えず、箸として使いやすさを追究しているところに感心を覚えました。この箸なら、麺類も逃がさずつかむことができます。今までのものは滑り止め加工がなく、麺類が逃げやすく、一般的にそうした加工がしてあるものに触れたこともないものですから、逃げるのが普通と思っていました。これは逃げません。これは本当にいいです。今までの箸を修理する時、自分で滑り止めを入れられるといいなと考えました。方法はいくつかあります。でもウレタンで塗装すると難しいかも。てか、ウレタンでつるつるに仕上げるのは逆に愚かな行為なのでは・・・滑るし。
何気なくもいい仕事をしてくれるこの箸に、箸にも工夫があるんだと思わされました。おしゃれだけでなく、機能性もあるのがうれしいです。