無双の奥の奥2018/03/28 23:44

このところ気が休まるというのがなかったため、久々にメガドライブを手にし、まずは忍をやってナオコを救出した後、無双をやりました。最初はIIをやろうと思っていて、探すとPS2が近くにないものですから、無双IIIを取り出しました。うーむ、腕が落ちている。そりゃ、やらなきゃ腕も落ちますわね。無双IIIも比較的戦いやすいキャラとそうでないキャラがいて、攻撃範囲が狭く、効率的にダメージを取る方法がないキャラほど、難しくなります。無双IIIからは攻撃範囲の広いキャラが増えたのですが、例外もあって、上級者向けの中でも上級者向けみたいな存在もいます。また、毎度レア武器というのが存在し、基本攻撃力の高い他、開発者の思う、そのキャラらしさが詰め込まれています。
無双IIまでは、技能はすべて習得可能で、武器の差はステータスの差に反映させられていました。それがIIIになってから、技能は篭手、鎧、武器に振り分けられ、選んで装備するように変更されました。無双の進化とは、キャラの個別化が進む進化でもあります。初代では操作方法すらすべて同じでしたからね。それがIIになって分かれ、IIIでは更に細かく、技能までも全部取れず、それぞれに合わせて選ぶことになりました。レア武器には、そのキャラの能力を活かすべく、6個の技能が絶妙に振り分けられています。技能のレベルは3まであり、これは2乗の関係で強くなります。つまり、レベル2は2^2で、レベル3では2^3になり、単純にレベルが上がれば前のレベルの2倍強くなります。レア武器には技能レベルの2か3が振られていて、微調整しながら、3は強すぎると感じたら2に下げるようにして、調整した跡がうかがえます。
でも、あえてその武器を選ばず、違う方向で強化してみることもできるのです。どこでダメージを取るかの重点を変えると、武器強化の方向性が変わります。また、各キャラには明確な性格付けがされていて、例えば鬼島津は博打好きです。それを反映するかのように、特殊技能には、体当たりで攻撃できるようになり、防御が下がる代わりに攻撃が上がるという博打な戦いができるようになるほか、レア武器には背水3の技能、瀕死の状態になると攻撃力が大幅に上昇するという、自分の身を削って一発逆転にかける戦い方ができるようになっています。
ところが、背水3は難易度地獄でやると本当に危険で、実際には使えません。一般兵に囲まれているだけであっという間に終わる難易度なので、上を目指すには背水3は邪魔になります。レア武器では通常攻撃の一発の重さで確実にダメージを取っていく方法が考えられていますが、連続でダメージを与えていくことを捨て、周囲の敵に素早くダメージを与えながら無双ゲージを確保していき、無双奥義皆伝で一発逆転を狙うように、私は武器を強化しました。といっても、武器につく技能はある程度ランダムでついてきて、変えることはできません。ある程度というのは、キャラによって武器に付属しやすい技能があるためです。つまり、いい技能を持ち合わせている武器を拾うまで繰り返しやり続けることが必要になります。面倒ですが、そうしたいい武器を待ちながら、いい戦い方とは何かを研究していくため、その時間は無駄になりません。こういう強化の方向もあるのではないかと、途中で見つけた武器で戦ってみて、ダメなこともあれば、これもできると発見することもあります。
逆に言えば、レア武器があまりに完成されていると、それ一本でなんとかなるので、楽と言えば楽だし、開発する面白さがないと言えばそうです。ただ、それ一本で本当にどうにかなるのかは、戦いながら実践していくことが求められ、暗黙にレア武器が最強だと思い込んでいたら、技能の本当の意味もわからないし、そのキャラらしい戦い方もわかりません。無双IIIには極限まで研ぎ澄まされた開発者の調整が詰まっており、そこを自分で感じていくのがひとつの楽しみです。
ちなみに、敵を圧倒的な強さで倒していくことなんてできませんよ。シリーズ最強の攻撃、無双奥義皆伝とか説明書に書いてあっても、難易度地獄となれば、それでも一般武将の1/5程度の体力しか削れないとか、キャラによってありますんでね。ではそれがつらいかといえばそうではなく、無双奥義皆伝を最初に出すことで、コンボ数を引っ張り上げ、通常攻撃の威力や練技ゲージの回復効率を上げ、敵に防御させることなく攻め継続ができるとか、ちゃんとキャラによって工夫がされています。無双奥義皆伝が強いキャラほど、他の攻撃が非力になる傾向があり、バランスはあるんですよ。さっきの鬼島津も、一発の重さを軽くすることで無双奥義皆伝の効率を上げる戦法なので、両方を取ることはできないようになっています。それもやっているとわかってくるから楽しいです。