WF2017夏レポ 卓利用2017/08/03 23:04

ワンフェスレポ、卓の使い方についての報告です。

いつもより物量が少ない、家具や小物がないということは、それのための棚も必要ないということになりました。衣類も平置きですべて済ませ、いつもの網棚は使いません。するといつもの看板もなくなります。
看板がないだけで、いつもよりかなり殺風景になりました。ある意味、他のディーラーと平均化されたとも言えます。看板による戦術は、その場を歩く人をいかに取り込むかを考えて作られました。2卓で運営していたころ、看板は網棚に一枚でしたが、3卓に増えるに当たり、確実にL字配置されることが確定したため、どの方向からも見えるよう、小物の棚にも追加されました。遠くから見える、上から見てもわかりやすいことが大切です。扱っているものが小さいゆえ、目立ってフィギュアが並んでいるのとは違い、何を売っているのかわかりにくくなります。その弱点を克服すべく看板は考えられました。わかっている人は看板があってもなくても来てくれます。でもそれだけで商売をしていくのは大変で、流れていく人がたまたま気付いてもらえるよう、看板は機能していると思っています。もちろん、お客さんに聞いて調べているわけではなく、我々はそう信じているのレベルですが。ただ、他にも看板を立てているところを見かけると、やっぱりわかりやすいのは事実です。
看板がなくなって、もっとも影響があったのは、このディーラーがどこからどこまでなのか、わかりにくくなったことにあります。L字配置されると、卓のつながりが見えなくなり、どちらかの角度からでして見てもらえない状況になりがちです。看板には、卓のつながりを目立たせるための役割もありますが、今回看板がなかったことで、いつも以上に「そっちもあるんですか」という反応が増えました。お客さんが減る時間帯にはよくあることでも、今回は特別に多かったのは事実です。
家具、中物の卓です。床と壁のセットは在庫がわずかながらあり、売ることにしました。今回はサンプルを選ぶのではなく、直接その場で見られるように設置しました。数が少なく、行列もできないだろうし、その方がわかりやすいと考えました。殺風景にならないよう、部屋の展示はします。
Uソファがなく、テーブルセットはあるために、家具の見本はテーブルセットメインで行いました。鉄板入りの部屋にキューポッシュがいないという、意味のないことをしています。キューポッシュは不足がちで、買い足しをこちらは出していたのですが、衣料部はこれ以上いらないと言って、結果、全部服飾見本に取られました。まぁ、こなるだろうことを予想しているわけですが、服飾見本に全部持っていかれると、別のところで商品紹介に支障が出るため、やはり買い足すことにします。長年の経験で、こちらは数の管理をしているためわかります。というか、神姫やキュポは私が全部私費で買っているものです。衣料部は私物を借りて使っているだけのため、用意してくれるものだと思っています。買うと買いすぎと言われ、イベントになると足らないと当たられる身は理不尽です。まぁ、お金を出してないからこんなもんですよ。最近、私が商品開発用に買ったピコも持っていかれて戻ってきません。お願い、人の物を勝手に私物化するのはやめて。そのピコには7000円かかっているのよ。使いたいなら衣料部で用意しなさい。一度持っていかれると、戻ってこないのです。
人畜無害なダヨちゃんをそれぞれ配置しました。ダヨちゃんは安心して使えます。今回は3ダヨをついに配置しました。盛大な罠でもあります。ダヨトラップにどれだけダヨ民が引っかかってくれるか。一部の人の興味をそそることもとても大事なことです。そこから次につながる可能性もあります。本当はこの先に商品がないとダメですね。今回は広告効果薄めです。
角地テーブルには次回のお知らせ看板が立ちました。これは私が同人イベント用に使っている看板です。まさかここで使うとは。サイズはB4で、そのままでは印刷できません。B4で編集したものをB5二枚で印刷しているけれど、技がないとこのようにつながった看板にはならないのでした。
おでん屋台を展示したものの、しょっちゅうひっくり返って屋根がずれており、何度も直しました。最終的にはあんどんが壊れました。触らなければずれないものなので、接触しているということです。基本はバッグの接触ですね。手で触る人はなかなかいません。これについてあまり聞かれることもなく、崩れているのが多かったせいか、写真撮影もほとんどなかったようで、思った以上の反応を得られませんでした。出せば多少は売れると思います。出すときはケースに入れるか、位置をもっと考えるべきでした。うちでは展示物が倒れても特に何も言いませんが、会場をめぐってフィギュアを見るときには、バッグの接触には気をつけましょう。身を乗り出しているときに知らずにバッグがほかの物を倒しているなんて場合も考えられます。2012年の冬では、展示ディオラマが何度もバッグで動かされてしまう事態もありました。うちであるなら他でもあると考えてよいでしょう。うちが何も言わないだけで、他では言われる可能性があります。ディーラーを見るときは、バッグを卓の側に提げないことを注意してください。中には怖いディーラーもいます。そういうディーラーを見たこともあります。
小物をほんの少し置いてみたものの、これだけここにあっても存在感がなく、ほぼ売れませんでした。普段は足りない皿すら売れず。この状況では仕方ないとも思います。家具の在庫はおまけ程度で、やはり多くは売れませんでした。こちら側の卓に、目立った魅力がなかったのは事実です。
衣料部の卓はいつも通りの平置きで、網棚がないだけで、ほぼ変化なしです。ドール棚を最初に立てて、そこからほしいと思うものを見つけて、実際手にとってもらう流れになっています。服は配置の影響をあまり受けませんが、衣料小物は配置の影響を受けます。会計近くの物ほどじっくり選ばれる余裕がなくなり、売れ行きが落ちます。とはいえ、会計近くを空にすることもできず、何かしらは置かねばなりません。今回は夏用帽子が人気で、会計近くながらも直感的にわかりやすい展示のせいか、季節もあってか、次々売れました。売れてできた空間にアクセサリーを移動したり、うちわを持ってくるなり、売れてきてからの移動がありました。
ドールの棚は、商品名をつけるようにしています。ただいい加減、全部のドールにスタンドをつけるべきだと思いました。神姫は軽く、関節の保持力があるため、足の裏に両面テープをつけても立ちます。が、いい加減これも不便で、当日の朝の仕事を増やす一因にもなっています。加えて服の名前も書いて貼っていると、ここだけで時間を取られてしまうのです。今後はドールスタンドを全面的に導入し、手間を減らします。
オビツ11用の衣装が増えてきて、一方でボディと頭が不足しています。そもそもオビツ11そのものが入手しづらい状況になっており、ワンフェスでは個数制限を設けていました。一般流通も品切れており、8月になるまで生産がないそうです。ねんどろいどにはホワイティのボディが適しており、そちらが品薄です。つまり、オビツろいどにする人が使っている可能性が高いです。
ボディ不足から写真を使うという策に出て、男性用着物は頭なしでした。男性用衣装に使う頭は、現在ひとつしか持っていません。今後も男性用は増えてくるに従い、頭も増やす必要があるでしょう。別に頭なんて買えば簡単に増やせる、と思われると困ります。選定に基準があります。まずはとうらぶから選ぶこと。知名度が高く、Twitter でのフォロワーでの反応も良好です。世界観が日本的であり、和服を合わせやすく、それがまたオビツろいどの世界観を広げてくれるものでもあり、とうらぶから選ぶのは必須です。なおかつ、服を着せるときに邪魔にならない髪形、モデルとしての落ち着きを考慮しております。いいと思っても品切れしていては意味がありません。買える状況が限られています。まだ当面新作が予告されているので、買える物の中からモデルを選んでいきます。

いつも通りの配置セオリーに従いながらも、看板なし、家具や中物が品薄というのは、集客力にも影響があり、今回のやや偏った売れ方にまで出てきました。しかし、今まで通りをやめてみることで見えてきた、今までの利点もわかり、我々としては学ぶところも大いにありました。来年夏には、今回のことから見えたものをうまく取り入れて展示したいと思います。