III号完成2016/08/10 23:25

ついにできました、III号突撃砲。完成して達成感より何か違うものに襲われるのですが、何でしょうか。まず何より、これでいいのかどうかが怪しき問題です。作りなれているモデルなら、完成品についていくらでも言えますが、初めて作ったものについては、足りないところが自分でわかりません。人に見せてこそでしょう。ちゃんとした写真は後日用意しますが、とりあえずお見せすると・・・。
このようになりました。設定としては、あまりまだ使い込まれていない車両ということになっています。汚しも模型的な見栄えよりも、実際これくらい使ったらこうなるだろうという、全体的には弱めの汚しです。足回りも土がつまるほどの汚れではなく、適度に清掃もしていることを思わせるようなレベルに抑えました。
前進するのが主だから、ほこりは前の方にたまります。たまりそうな部分にちょこちょこほこりをつけました。模型的には全体的にうまく汚していきますが、リアリティ重視のため、平面的でさえぎるもののない部分にほこりは盛っていません。足回りは、多少は濡れたときに走ったと思われる乾燥したほこりがべったりついています。なじませる汚し方ではなく、べっとり土がついたことが想像できる汚しにしました。これもひとつの哲学かと思います。そもそも、あまりまだ使い込まれていない車両なので、そこまで汚れているのも不自然です。
中央の盛り上がり部分が壁になるため、後ろには前ほどほこりがつかないはずです。ハッチも多く、搭乗員がほこりを適度に掃っています。雨だれもさほどすごい勢いでつけていませんが、これは技術的にあまりうまくできないという要素があります。

作ってみて、とにかく部品の多さと細かさに悩まされました。組み立ての順番、汚し方などは、入念に本を調べて、必要に応じて道具も買いました。本来はじっくり時間をかけてやるものだと思いますが、今回は見比べ会に間に合うよう突貫でやったため、とんでもない修羅場になりました。慣れていればよかったのですが、それに加えて始めてやることで加減のわからないことが多く、行き当たりばったりなのが、とても疲れました。技術的には大変勉強になりまして、今後も同じシリーズを少し作ってみようと思います。ま、今は当面忘れたい気分です。放り出していた車でも作りたいですな。