増えすぎるドール規格2018/11/12 23:25

寝ているうちに調子が崩れるのは、どうにかしてほしいけどどうしようもできません。私の調子が崩れるのは、ほぼ9割型寝ている間と言えます。何かしら睡眠中の体のコントロールがきいていないのでしょう。寝ないで過ごせればどれだけ楽か。とも言っていられませんよね、人間だから。
追加の薬を飲んでぐったりするも、頭を抱えながらうぃうぃ言っているだけ。まぁ、また寝るしかないですわな。薬を飲むとかなり眠くなるため、自然と寝ます。気がつくと16時半です。何もしていない・・・。これならせめて、一日中ガルモ中毒していた方が生産的でした。そこまでいけるほどの余裕もないから、仕方ないことです。
早めに夕飯の準備をして、途中に昨日買いそびれたヨーグルトを買いに出かけました。あと、本屋。Dollybirdの28号が、何かといい資料になるという情報を手に入れ、早速宮脇書店に向かいます。宮脇のどこにドール関係の本が行ってしまったのか、ちょっと迷ったものの、何とか発見しました。えぇ、28号あります。
最近また、小さなドールボディが増えております。本を見て知りましたが、オビツ11も身長変更セットなんてのを出したのですね。パーツの差し替えにより、本体を部分的に変更して、身長を伸ばすというものです。この前アキバの委託に行ったときには発見できませんでした。毎度、売り場はチェックしています。おそらくすぐ売り切れて、再入荷が見込めないのでしょう。
なるほど、記事は興味深いものでした。でも、現物があれば問題もないかな ? とも思いました。結局、服は机上の論理では作れません。作る、合わせる。着せやすいかどうか、予想外でつれてしまう部分はないか、似合うかどうかは、現物に合わせてみないとわからず、サイズがわかると既存の服が新しいボディに対応できるかはわかりますが、新しい服を作るまでには至りません。
うちの衣料部は、ただの裁縫好きではなく、家政学部服飾科卒業で、好きで選んだものです。だから知識や技術の裏付けが違います。オビツ11の身長変更をした場合の型紙変更について出ていましたが、やつなら何事もなくやってのけるでしょう。全体的に、あいつの技量があればこの本に出ているようなことは問題ないというか、自然に対処できる範囲と判断しました。本としては面白いので、買おうかなんても思いつつ・・・。やたらに買うと怒られます。

それにしても、オビツ11の身長変更とか、どういう了見なのか、やや理解に苦しむ部分もあります。従来、ドールの身長はある高さで固定されてきました。ドール服に様々なメーカーが参入しやすく、ドール業界を支えているアマチュアディーラーにも、共通規格は重要でした。不思議かもしれませんが、ドール業界はドールとドール服を作るメーカーだけでは成り立ちません。メーカーで作れるものには限りがあり、技術的に量産する限界もあります。多用なものを愛好家が作り、売ってくれる環境がないと、ドール業界が盛り上がらないのです。アマチュアディーラーとメーカーの境界線が非常に薄く、互いに協力関係にある珍しいものです。
最近はゲーム分野だと、同人やってください的な告知も見られるようになりました。同人が著作権云々ではなくて、やってもらうことで認知度を上げて、そのコンテンツを盛り上げて欲しいと、前向きに捉えるところも増えています。ドール業界はもっとそれが深く、もはやアマチュアディーラーに服を作ってもらえることが前提になっています。メーカーで補えないところをアマチュアに頼ることで、ドールの売り上げにも直結するわけです。
ところが、歴史の浅い小さなドールの世界では、共通規格がなく、メーカーごとにシェアを争うかのごとく展開が広まっています。ドールボディに多様性があることは面白いことです。一方で服を安定して供給できるメーカーはAZONEくらいです。他のメーカーも作っていますが、数が少ない、定期的に出ないのが普通です。
キューポッシュフレンズが出てからは、コトブキヤもドールショウに参加しています。キューポッシュの服はコトブキヤも販売しています。が、内実はノアドロさんからの供給です。種類も少なく、ドールショウで宣伝しながら普及を促し、アマチュアディーラーへ訴えかけないと、種類のない服で営業するか、服は自作してね、しかなくなってしまいます。作れればいいですけど、キューポッシュ用の袴なんて、かなりの技術がないと作れませんからね。ドールショウに参加するディーラーが服を作ってくれないと、キューポッシュフレンズの売り上げにまで関わってしまいます。
ここで話をオビツ11の身長変更セットに戻します。さて、どうしてくれましょうか。確かに、身長が変えられることは魅力的です。でも、服を作る側にとっては、自作するならいいとして、売る側に立つと、じゃあどれに規格を合わせればいいのよという話になります。いやもちろん、ディーラーで対処するのは不可能で、自己責任になります。標準の身長で作り、身長は自己責任です。おなかと脚で身長が調整できると、細かすぎて対応できません。どうしても大きい身長でぴったりのものが欲しければ、そのディーラーに特注するしかないでしょう。
大人の事情でいっぱいの、ねんどろいどどーるはどうなるのか・・・。グッスマに服を安定供給する能力はありません。ねんどろいどどーるは本来、AZONEから出るはずのものでした。だって、かつてドールショウでAZONEが開発中と出していたんですからね。私はこの目で見てきているのですよ。ところが、ボディ製作元である澤田工房がグッスマと組んだため、AZONEから出なくなりました。グッスマが大金を出して買い取ったか。いずれAZONEとは組めないとの確執があったのは確かです。AZONEなら服を安定して出せるので、ドールとしての展開は期待できたのですが、グッスマと組んだ以上、服はどうする問題が残ります。AZONEがOEM供給するとは、上の問題から考えられません。あとはグッスマの営業次第でしょうか。少なくとも、ドールショウには出てくるくらいの覚悟がないと、普及しないと思います。服がなければ、自作できる人しか買いませんよ。

もはや市場は波乱状態、一方で服の供給は不足し、アマチュアに頼ることで盛り上げなければならないのに、作る側は規格が増えすぎて対応しきれない状況です。小さいがゆえ、低コストで参入できるのは事実です。でも、あまりに戦乱が過ぎると、もはやどうしたらよいものか。当然、対応できるものだけ対応するのが当面の方針になります。ただ、聞かれると困るので、チェックする手間は省けません。ワンフェスでは、必ずの如く、これに着せられますかの質問がきます。こちらもなるべく売りたい手前、わかりませんと答えるより、下調べしたいのです。まぁ、何が起こっているんでしょうね。