TL第一弾2019/12/17 21:37

本当は内容がもう少し後のことではありますが、書く機会がなさそうで、書いてしまおうと思います。どうせおなかが悪いとか、一時帰宅の準備とか、そんな話はネタにならんので。
TL小説「清く正しくいやらしく」を全部読みました。読みだすと全部読んでしまいました。TL小説はアニメイトでなくても、宮脇でかなり揃っているので、欲しければ買えばいいのです。家に置いておくにはつらい内容ですけどね。BLはタイトルが普通なのに、TLはタイトルが結構卑猥なんですよ。
TLは初めてでして、今回は電子書籍の紙版だから、ある程度区切りも必要だし、紙中心のBLしか読んでいない人間にとっては、構成そのものが少し特異にも感じたのですが、読みにくいものではありません。
文体は会話調で、語りも登場人物視点です。私には、こうした小説としての形がまず印象的でした。普段読んでいるルチル文庫では、会話調では書かれず、誰かの視点から見ても、あくまで語り手という暗黙の存在が常にいて、「私」という存在はないのです。こうした体裁は出版社で定められているのかはわかりません。他の出版社のBLは二冊読んでいて、それも同じでした。むしろ、元が電子書籍というのも影響しているのかと思います。
電子書籍をどのタイミングで読むのかです。よくわからんのですが、そもそも一度に全部公開されるのでしょうか。書き手は一度に書いていても、リリースは少しずつとか ?? そういう意味では、本ときちっと向かう感覚と、電子媒体に向かう感覚が同じなのかなんですよね。簡単に言うと、すごくライトな印象を受けました。だから、小説らしい巧みな言い回しや、文語が出てくると、テンションが変わります。こいつは辞書を使わなくても読めました。
大変情けのない話ですが、私は読解力が高くても、単語力は非常に少なく、BL小説を読むためには辞書が必要なのです。大丈夫だよ、読解力があると、どんなクソみたいな難易度の現代文が入試で出されても、どこの大学でも入れるからね。単語力はそんなにいらんの。そして、私が小説を読むなんていう習慣ができたのはこの数年の話で、大学に入った時、お前はどうやって入試を切り抜けたんだと、謎扱いでした。普段本を読まないのに読解力があるのは変だと。案外ラノベは人気で、ラノベを読んだことないのは驚かれました。ええ、うるさいです、余計なお世話です。ちなみに高校のころ、読んだ本はプログラムの教本以外、心理学系の一冊と、歴史書一冊だけです。あと、早稲田の入試で現代文の問題は自己採点で一問も間違えていません。読解力と読書量は全く関係ありませんよ。
本の話に戻ると、内容は予想より純愛でした。エロは普段読んでいるBLより圧倒的に多いですが、しっかりキュンとなるポイントは押さえてあるし、途中の展開も恋愛要素が大きく入っていて、エロは恋愛要素のひとつです。BLはエロがゴールであることが多いのと違い、エロが恋愛要素を加速させもすれば、トラブルにもなり、通せばエロがなければ成り立たないのは確かです。でも、エロければいいものでもありません。そこの使い方がTLならではの良さになるんでしょうね。
読んだのは一冊だけで何とも言えないけれども、BLを読んできているカンからすると、他のTLを取ってもある程度同じ傾向があるとは思っています。嫌いではないため、また買うことにしました。ただ、BLに比べて、シチュエイションがやや貧弱にも感じます。本屋で選ぼうとしても、どちらかと言えば男性が社会的に立場が上になっていることが多く、そんな男性が意外にもかわいがってくれるとか、時代ものだと相手は王子様とか、女性がリードしちゃだめなのとも思います。
りぼんを読んでいて、なーんか、もういいかなと思ったところが、何気ないところに女の子が惹かれていき、それが恋に変わるのが結論としてみな同じだったからです。それに比べればいいかな。でも多分、TLの本質は、イケメンにちやほやされたいことだと思います。心も体も愛されたい欲ですね。それは読まなくても並んでいるタイトルと概略だけで見えてしまうんですよ。しばらくは読むことにします。

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