学部時代の資料2017/09/05 22:41

ものを作る前には環境を整えねばなりません。印西から帰ってきた荷物もまだ全部ほどいていないままで、コミケでもらったものも整理はつかず、増えた同人誌もどうしていいやらになってきまして、根本的な整理が必要になりました。
本棚の不用品を捨てることがまず基本で、もういらないものを整理します。ワンフェスのカタログも、一年分しかいつもとっておかない方針ながらも、たまってきました。表紙だけ切り取って、あとは捨てます。ワンフェスのカタログはあまりとっておく利点もないです。他、紙類もたまっています。いらないものは捨てないとたまる一方です。
大学と大学院の授業で使った資料は、自分で今後も必要だと思うものに限り保存しておりますが、ばらけていました。それを一箇所にまとめます。無理矢理ファイルに挟んでいるけれど、挟んでいるだけでとまっておらず、薄い箱型の収納道具を買わないとダメですね。久々に資料に目を通してみました。当時熱心にやっていた研究の資料が見られます。レポ関係はデータでも保存しています。
これは、専門の演習授業で、レポート課題は自由だったときに出したレポの補足説明の一部です。とても長いレポで、ポケモンを話に出しました。で、先生がポケモンについてよく知っているとは思えないため、そのゲームの特徴を最後にまとめたものです。このレポはいろいろ使えたため、印刷してとってあります。このころから今につながる同人の基礎をやっていたのですよ。ただレビューするのではなくて、学問の現場で通用するよう扱う方法は、こうやって身に付けたものです。このポケモンについてはただの説明ですけどね。
4年のときに、卒論のための研究をどうやればよいのか、一学年下の学生に講義してくれと教授に頼まれたことがあって、そのための手元資料です。当時の現在進行形のものが、どういう背景があって、その結果何がもたらされるのかを知ることは、情報通信が「作品」の概念を変えていくと主張していた私に、とても重要なことでした。私もこのころはまだ自分の研究を煮詰めきれてなくて、発表のための準備は大変なものでした。準備期間は一ヶ月あって、決して遊んでいたことはないのに、何を講義し、どうまとめるかを考えるにはとんでもない手間と努力が必要でした。聞いた学生が、これをただの博識と勘違いしているところもあって、講義でちょっと反応に苦労したのもあります。
ちょうど5月の連休も挟んだのですが、これがあるから5月はとても旅行なんて行けないと言ったのにも関わらず、親に旅行に借り出され、行った先で結局どこも行かずに宿こもりし、当時はNote PCも持っておらず、作業の限界を感じて先に帰ることになりました。大量の資料を持っていくのも大変だったんですよ。まぁ、親がどれだけ基本的に頭がよくても、努力して勉学に励んだ経験がないとこんなものだと、よくわかった時でもありました。うちの母親姉弟はとても頭がいいんですが、勉強は嫌いで、さぼる、一夜漬けタイプなんです。高校入試までならそれでいけても、その先勉強しないタイプは落ちていく典型的例です・・・。理解力はすごいんですけどね、まじめにやらんと勉強の苦労がわからんという・・・。

シスプリのことは、かなり調べていたけど限界もあって、シスプリにハマっていた友人と偶然出会ったときに、一緒に食事をしてとことん聞きました。そいつはすごく頭のいいやつだったんで、私の研究の狙いどころもわかってくれて、とても助かりました。
しかし、研究のための知識を練っていることより、博識であることが私の求めていたところに必要だったのは事実で、博識の先に何を煮詰めるか、簡単ではありませんでした。こうした研究分野は、一見するとものすごくやりやすそうで、知識さえあればできそうで、その知識をどう入れていくのかと、膨大なそれをどうまとめるかは、大変難しいものでした。講義を聞いた学生には、すごく簡単そうなイメージを与えてしまったようにも思っています。好きな分野を突き詰めればいいんでしょ ? と。いや、これは、自分の好きな分野以外を突き詰めることの方が大切なんだよ、とまでは当時の発表で伝えきれてないでしょう。
学生時代の資料は、見ていて今でも面白いですね。思い出すこともたくさんあります。このころから見ると、伝え方もうまくなってきたと思います。今できることは、考えて同人誌を書いていくことです。