予備校生の生き方2015/03/20 23:21

本日は金曜日定例サークルですが、ぶちょー激励会を行いました。激励会をやろうかという話は先週 MUCK さんと少し話したのですが、日曜日にゲーセンへ行ったときにぶちょーに遭遇しまして、そのとき激励会をしたいのだけど、予定はいかがかねという話をしました。ほとんどいきなりだったのですが、一応昨日に他のメンバーとも連絡をとり、Luftさんは先約があって無理だったため、MUCK さんは当日いきなり拉致しての敢行でした。日程的に来週だと、ぶちょーも新たなる試練が始まるため、いろいろギリギリでした。MUCK さんだけ連絡手段がないのは、友人として不便を感じてきましたな。やっぱり Mail かな。

激励会の中身は、普通にJで飲み食いしながら話すという、何の変哲もないメニューです。ただ、話の内容は一応、浪人生活についてでした。次第にあらわとなるそれぞれの予備校生活。てか、MUCK さんも予備校生だったのか・・・。
私から言えることは、自分で授業の取捨選択をして、予備校をうまく使いこなすことと、目的意識を高く持つことかな。あらかじめ言っておきますが、大学入試では、私は敗者です。第一志望と浪人目的を果たせなかった以上、敗者です。十分まともな結果を残してはいますが、結局はつらいところから逃げていたことは認めます。ただ、遊んでいたわけではありません。よく勉強はしていました。努力はしました。でも、必要な努力には足りていませんでした。努力が足りないのは、目的意識が低いから。いろいろつながっています。ぶちょーさんはこれから目的意識がどんどんあがっていくことでしょう。
とまぁ、自省はよいとして、予備校で本科生になると、いろんな授業を詰め込まれます。これを自分に必要なものへ取り替えることを私はしていました。例えば、センター試験用の現代文授業を、難関私大文系用に変えてもらいました。授業そのものの交換は予備校によると思いますが、当時の代ゼミはやってくれました。これは事務と先生の同意が必要なものです。
自分でできることは、授業の切り捨てです。いらないと思った授業を受けないようにして、その時間を休みや自習に当てます。私は英語を徹底的に削りました。当時は毎日必ず英語の授業が、先生や内容を変えて存在していましたが、最終的に土曜日にあった英作文ひとつにしました。その分、土曜日の英作文の授業のために、予習と復習を徹底的に行い、その授業ひとつで英語のすべてをまかないました。

ここから私の昔話。これは別に、今日ぶちょーに話したことではありません。
英作文の授業は、教科書に適当な日本語の課題がでているだけです。それを英作文しますが、授業の始まる前に、黒板に自分で作った解答を任意で書きます。黒板がめいいっぱいになるくらい。誰が書いたかはわかりません。誰が書いてもいいのです。ただ、早い者勝ちはよくないので、書きたい人同士でうまく調整します。これを授業で徹底的に添削し、英語の語感を学ぶのです。答えじゃない、何が英語として自然か、表現として自然か。そこから派生していろんな言い方、単語の意味。誰が書いたかはわかりませんから、おかしな作文をしても恥ずかしくありません。もちろん、できるようになっていくことが大切ですが、間違えても恥じないこと、それがすべてでした。
で、私は課題を全部作文していきます。毎回必ず、黒板に書いていました。ただ、一人で全部を書けませんから、作文したものを先生に直接全部添削してもらうため、20時まで待ちます。これがつらかった。先生はその日はみっちり授業があって、20時以降手が開くんです。これを待って、友人三人とともに添削してもらいつつ、みんなで比較しながら学びました。
授業で先生が言うことは、全部メモにしておきます。これを一週間かけて暗記用のノートにまとめ、通学時間や自習時間で頭に入れていきました。当時は単語集を使っていましたが、授業で拾われた単語が単語集に出ていた場合、暗記用ノートにも書きました。ただ、とにかくアホみたいに基礎から入れるんですよ。「go」の意味とかね。もう高校レベルの単語集に出てない言葉でも、わかってないんです、本当の意味が。川でおぼれている人を助けに行くのに、I'm going ! なんて言ってしまうわけです。「have to」と「must」を同じ意味に教えられた中学英語の呪縛すら解けていません。こうしたものを徹底的につぶしていきながら、書ける英語、話せる英語を身につけました。だから、英語はこの英作文ひとつで間に合いました。それに、ここでこの先一生使える英語の基礎を作ってやると決めていましたし。・・・そりゃずるいよなと言われそうなんですけど、英語は最初の模試から、こんなんでも偏差値70以上ありました。英語を共にやっていた添削仲間からも、初期能力の違いを埋められないことをずっと嘆かれました。浪人初期から基礎があれば、その分授業を切り捨てられるのは当然だろと言われると、実はそれまでです。でもね、それを現役時代に私は積んでいたのです。そりゃしょうがないよね~。
入試後も使うことを前提に勉強を進めていたことは、英語に対する目的意識の高さで、ここはうまくいったと思っています。これが全教科にあればよかったんですが、残念ながらそうもいかず、入試では、英語の力で押し切ることになりました。英語を制するものは受験を制すると言われます。どんな大学でも、英語の配点は大きいのです。だから英語で高得点を取れると、他の科目の失敗を埋められます。英語だけでどうにかなるものでもありません。他の科目もちゃんとやっていましたからね ! 某大学の薬学部は、数学、化学、英語とかでもちゃんと受かってます。なお、私大文系を受けたときは、社会を数学に変えて受けていました。ひとつだけすごい大学があって、法学部だけど化学を使えるところがありました。数学か、理科四科目を選べたのですが、私は化学を選び、入試の日には、狭い教室で受けました。化学受験者とか、10人もいなかったのです・・・。理科での受験者は狭い教室で受けました。全部で40人もいませんでした。・・・そりゃそうだろうな。受かりましたよ、化学万歳 ! なお、法学部の化学ながら、内容は非常に秀逸で、本来化学はこうであっていたいと思う問題でした。知識量じゃなくて、思考力を問う問題でした。しかしその後の法律事務所での勤務経験を考えたとき、法務にとって本質的な部分ができるのかを問う問題であったとも思えます。

ということで、話がどんどんそれてきましたが、いらないものを切り捨てるテクニックを身につけると、予備校生活は楽になると思います。必要なものを切り捨てると、失敗します。ひとつ大切なことを忘れていました。健康管理、これ重要ですね。かぜをひくことはありませんでしたが、もっと面倒な病気で浪人中に倒れたことがあります。無理をしない、ほとほどにゲーセンに通い詰める。ここ大切。予備校時代によくゲーセンへ通いましたが、本当のことを言うと行っていたのは前半のころ、夏休み前だけでした。

自分が一生懸命やったことは、時間がたっても長々と話せます。ぶちょーにとっては人生で勉強に集中できる、大事な時間です。MUCK さんが言っていたけど、自分が何をしたいのか、その上でどんな勉強が必要なのかを見直す時間になるというのは、その通りだと思います。そして MUCK さんはその結果、予備校をさぼることを選んだ話はしない方がよかったのでは・・・。とにかく、自分が勉強したことを胸張って言えるようにはなってほしいと願っています。