絵描きを語る2011/01/16 23:55

やる気はおきないけどワンフェスに向けてみかんとソファ作りを進めております。なんとなく生産性を感じられないのはいろんなものが宙吊りになっているからでしょう。早く終わらないかなこれ。さて、ネタに困ったので絵を描くことについて語りたいと思います。

昔は本気で漫画家になりたいと思っていました。成り行きはわからないけど、絵を描くことが好きでした。それに、少年期にマンガを読むと影響力も大きいです。物語を作るもの好きだったし、それが唯一の道だとは考えませんでしたが、とにかくやりたいと思っていました。
でも人生の岐路で迷いました。大学へ進学するとき、どんなことをやりたいか本格的に考える必要がありました。宇宙へ大きな夢を持っていたので、宇宙工学をやってみたいと考えましたが、もっと人間のことを知りたいと思って途中から医学へ変えました。ある程度親の希望もありました。性格的に医者には向いていると思っていたけど、どうしても医師になりたかったのかと言われると微妙です。行ってから開ける道もあるだろうという、結構適当な考えでした。
この時点である意味漫画家を目指す考えは薄れていました。どこかで、機会があるならやってみたいと思ってはいましたが、当然そんな考えでプロになれるはずはありません。
そして入試のふたを開けてみると、実際に行くことになったのは早稲田大学、しかも一文というコアな選択肢でした。入試の話をしているわけではありません。結果的にはおさまるべきところにおさまったと思ってはいます。

文学部だったら、漫画家の道もまた選択肢としてありうるので、大学に入ってからしばらくマンガを描くための修行をしました。けっこうまじめにやっていたのですが、色んなものが不足していることに気付いてあきらめました。
まずは画力です。好きでずっと描いてきたとはいえ、うまくなりたいという気持ちに欠いていました。描いていればそれで満足だったのです。そうやってきたものを大学生になってから修正しようとしても、商売できる画力になるには卒業まで時間が足りません。
さらに、どうしてもマンガで表現したいという強い意志がありませんでした。架空の世界を描きたいなら、小説だって映画だってある。それでもマンガにこだわる理由は何かと言われると、何もありませんでした。

こりゃダメだと思い、趣味でやることにしました。そんなこんなでやってきたから、未だに色んなものが描けるわけでもないし、すごくうまいわけでもありません。でもやっぱり、人に見せてあまり恥ずかしくないようなところまでは常にいきたいと思っています。「絵が趣味です」と言っても、見せられなければ意味がないですからね。うまく描ければ自分でも描いていて楽しいし、趣味ではあってもまじめにやっていれば実になることがあるやもしれません。
別に高い評価にも、同人やって多くのファンを抱えることにも興味はありません。自分の絵を見て気に入ってくれる人がいればいいなと思っております。適当にやりつつも、コツコツ努力は続けていくこと。細く長く楽しめればそれが一番です。