イラコン用絵 完成2019/10/25 21:14

イラコン用の絵が完成しました。差分で二種類あって、服が違います。最初は差分をつける予定はなかったんですが、データ制作上、あまり難しくもなく、やってしまいました。でも、最初そのつもりがなかった都合、パーツ分割に問題もあり、一部は分割し直しました。
メディアマックスのキャラ、メディちゃんがお題です。メディアマックスは新潟にありまして、行ったことはないんですが、友の会千葉オフで、The Super SHINOBIを持ってきていただき、購入しました。ありがたいことです。この辺で見つけられなくて頼みました。ほか、ゲームインパクトつながりで、プレゼントもいただいています。
中古のゲームやおもちゃ、映像音楽メディアを扱う店で、レトロ部門も力を入れています。非常にお客さんとのつながりを大切にする店で、こうしたイラコンもその一環なのです。で、完成品がこちらです。
まずこれが完成品その1。トップス着用の店の名前入り仕様です。オフショルダーにタンクトップを合わせ、へそ出しにもしています。
全体をクールにまとめたかったのは、最初にメガドライブをイメージしたからでした。メガドライブミニが発売され、私にとっては今までとあまり変わらないような、普通にメガドライブをやっている生活です。
メガドライブは従来のゲーム機で普通だった玩具の延長デザインから一気に飛躍し、今にも通じるクールなデザインになりました。効果的に円形を用いて、印象のある意匠を取り入れました。今のゲーム機はおもちゃっぽさは全然ないですので、メガドライブは先駆とも言えます。で、メガドライブをそのまま服にすると、セハガールとかぶってしまうため、クールな印象だけを残し、公式的にもこういう絵が上がってくることはないだろうと、あえてこうしました。
オフショルダーのロゴが、体の形にフィットしているのが重要です。ただ張り付けただけではダメなので、変形させます。袖口は単純にシアー変形させ、中央は文字を全部手作業でコントロールポイントに置換し、微妙に曲げています。思えばこれもシアーでよかったように思いました。ピクセルデータを減らすためにこうしています。
Niigataの文字だけ、影がかかっていません。これに影を重ねると、色合いが不自然になり、そのままです。なお、MEDIA MAXに使っているフォントはROG FONTと言って、ROGとはASUSで出しているゲームPCのブランドで、それの商品表記に使われています。なぜかこのPCに最初から入っていました。おそらくサービスでしょう。
服だけクールにしても何か足りず、結局メイクもフルメイクにしました。少しずつ入れていき、やっぱりアイシャドウまで入れました。あるのとないのは印象が違います。二次元であえてメイクをさせる発想は、案外ありそうでないものです。二次元だとそんなことをしなくても、描き方で工夫ができます。
タンクトップ版は、店の名前が消えて、AZ.USAが出てきます。AZ.USAとは、ガルモ4に出てくるクールブランドで、自分なりに、AZ.USAならこうしてくるみたいな、想像を働かせました。わかる人にはわかる一発ネタです。
タンクトップはオフショルダーから上も下ものぞかせます。するとデータは内部で上下つなげて作るため、最初は見せないからただの直線にしていましたが、思えばここをしっかり整えれば、二種類できることに気づき、整えました。オフショルダーはこの上から被せているだけです。
ポイントは、フィット感が強烈な、想定Cカップです。ロゴも変形させて、Cカップになじませ、思わず見たくなる形に仕上がりました。ここで重要になるのが影でして、オフショルダーと同じ影を重ねることができません。そのため、陰のデータをふたつ作りました。オフショルダーの部分だけ影を別にできればいいんですが、処理が複雑で、データを二枚持たせる方が簡単でした。オフショルダーの影を一部変えるだけで終わります。塗っているのではなく、稜線をベクトル定義してあるので、その根底であるコントロールポイントをいじります。こうした書き直しに、ベクター法は圧倒的強さを誇ります。
見えにくい部分、細かいところまでAZ.USAを入れました。なんせAZ.USAです、シンプルなDOUBLE Uとは違うところを見せたくて、無地のようで柄を微妙に入れつつ、タグやロゴも入れました。こうした柄は、すべてレイヤー効果で入っています。ピクセルで入れていたら、データ量が重くなります。
ネイルも重要で、レイヤー効果でクールな印象を与えるよう入れました。単色だと物足りないのです。かといえ、一枚ずつ丁寧に入れるのも大変でして、これでも十分見栄えがします。リアルにネイルを入れるとすれば、こうした柄は難易度が高く、単純なようで奥が深い模様です。リアルなら一度パールで段差を出して塗った後に赤を重ね、削ることになるでしょう。付け爪じゃないと無理かもしれません。

できあがってみれば、完全に私の絵になっていました。もともとタッチを似せることは難しく、まして最近は、自由なペンタッチよりもブレのない、ある種の機械的方向を目指していて、その結果がこうです。
イラコンといっても参加賞がもらえる以上のことはないのに気合を入れたのは、技術向上を目指したためでした。実際、かなり勉強になりました。挑戦しないとわからないものですよ。