詰将棋っぽい2019/10/15 22:26

ロードモナークは自分でやっていなくても、人のものを見てもそれなりに楽しめるもので、つい見てしまいます。てか、二人で考えないと手に負えなかったかもしれません。
これは詰将棋になるのでは、と嫌な予感がしてきました。ひとつ戦略を間違えると、物量に押されて詰むんですよ。拠点防衛をしないと絶対進めない面になり、よくよく見れば、マップの一部の通り道が狭くなっているのは、そこで拠点防衛しろという意味だとわかります。見ていて、途中の戦略を工夫すればもっと早くにできることはわかりましたが、いかんせんせっかちで、集中するとほかの状況まで気を配れない人間のプレイだと、無用なアドバイスになるのではと、そこは黙っていました。
ある程度進めると幅が出てきて、詰将棋にはならないけれど、最初の戦略を間違えると終わるんですね。これもそのうちカンでわかるようになるのでしょうか。詰将棋ゲームと言えば・・・ドグウ戦紀覇王に尽きます。
噂によると、出荷数は数千本、5もいかない、本当に数千ではないかと言われています。Dreamcast用で、確かビクターで出していたような。なぜかそれを当時面白そうで買ってしまったんですよ、新品でね。それだけ数が少ないのに、現在になってもまったくレアにもならないソフトです。表面上は、戦略型シミュレーションで、奥が深く、面白いのは事実です。が、完全な詰将棋です。
ワールドマップがあって、そこの各点に移動すると、ミッションが発生して、ひとつずつこなしていきます。最初は順番通りこなしていきますが、途中で分岐する場合は、順番が変わります。ただ、ミッション終了地点は通過できるようになりますゆえ、いずれ戻って別の場所を攻略することにもなります。
戦闘は詰将棋そのもので、一手間違えるとリカバーするのが非常に難しい、トンデモな戦いです。最初に出撃させるドグウを選ぶのですが、それはある程度の選択余地があります。でも、戦場の環境が変化するので、それを知らずに選ぶわけで、選び方ではそこから詰みます。もちろん、そこは戦う前にヒントがあり、環境変化を起こす前に決着をつけるか、環境が変わって有利な状況を作ってから攻めるか、その程度の幅はあるのです。時に思い切った判断で、まったく予想できない展開を作ることもできなくはないです。難しいですけどね。
ワールドマップ上にはミッションのない場所もあり、町でない場所なら、ドグウを強くするのに必要な石を発掘できます。発掘できるのは、一か所につき一度のみ。発掘するときのマップは戦闘と同じヘキサマップで、マスにカーソルを合わせると、周囲六か所に埋まっている石のレベルの平均値でカーソルの色が変化します。どこに何が埋まっているかは、掘ってみるまでわかりません。なお、石の位置はマップにより固定ではなく、どうもゲームごとランダムっぽく、つまり、異なるセーブデータで始めると、両方で同じ場所に同じ石が出ることはないです。
だから、確か三回目くらいの戦闘で水が有利になる戦いがありますが、そこに行くまでに水をどの程度強化できるかは運も関わってきて、石の出方で詰むことはなくとも、詰みやすさは変わってきます。怖いですよ。まぁ、水を使わなくても勝てるんですが。
戦闘をどれだけうまく運んでも、運がなければ勝てません。ユニット同士を直接隣り合って攻撃する場合、ダメージではなく、どちらかが必ず破壊されます。この戦闘は確率制で、互いのライフを比較し、勝率が出ます。互いに同じライフなら、勝率は50%という具合です。味方を隣にして直接攻撃を支援すると、味方のライフと合算して勝率が出ます。協力攻撃です。が、もし負けると、協力した味方も破壊されます。あくまで勝率ですから、勝率90%でも負けることがあるんですね。取り返せればいいですけど、取り返せなければ詰みです。せっかく順調に運んできても、運負けして詰むということもあるわけです。かつてボスへの最後の一撃、勝率90%以上で負けて、詰んだことがありました。
この運任せ付き詰将棋の戦闘が次々と出てきて、心が折られます。途中から敵の援軍が出てくるパターンとか、泣きます。知らないと一気に崩されて終了です。敵のライフに対し、こちらのライフは著しく不利なので、孤立するとそのユニットは終了です。じゃあ、どうやって敵に勝つかと言いますと、間接攻撃でじっくり弱らせます。敵に接近される前に弱らせておくことが大事です。
このゲームの例外的戦略は、おそらく地形を変えることなんだとは思います。段差があり、-5から+5まで、2以上の段差が開くと、それを越えての移動、直接攻撃はできません。地形変化させるユニットがいまして、それを運用すると、敵を閉じ込めることもできます。-5を下回ると、穴になって敵ごと落とせます。ただ、空を飛んでいるタイプの敵には意味がありません。かつてそうやって敵を閉じ込めたら、援軍で空軍が来た時には、開発者わかってるなと思いました。
地形変化やら、天候変化やら。雨を降らせまくると戦場が水たまりになって、敵によってはほとんど動けなくなります。それをどのタイミングでやるべきなのかは詰将棋。でも、解法がたったひとつの詰将棋でもなく、ひとつの作戦を決めたら、それに対する解法はひとつという感じですので、うまくいったときの爽快感はあります。
一日一戦やったらもう疲れます。レアにならないのは、面白いけれど、同時に苦痛も多いからでしょう。たとえこれがレアになって、一万円くらいしたら、絶対買わないことを勧めます。それくらい詰む苦痛はひどいですね。このソフトは同人で紹介できれば面白いとは思います。