植木鉢 Ver.22014/05/02 22:26

植木鉢を作ろう。
ということで、作っております。以前作ったこともありましたが、商品化には至りませんでした。結局この表面をどう処理するかが問題で、ヒケの少ない粘土を使えば簡単に形が作れる代わりに表面にケバができ、ヒケの大きい粘土を使えば表面はきれいだけど形が整わない、どっちをとっても厳しい課題がありました。で、それを解決に至らしめたのが、胡粉 + 水性アクリジョンでした。水性塗料で構わないのですが、気泡に対する対処はアクリジョンが楽です。ただ、アクリジョンは完全に胡粉を固定させるには若干の弱さがあります。別に多少弱くても、その上からサフを塗っていけばまったく問題ありません。
胡粉を塗ると、表面のケバ立ちのまわりを胡粉がつつみ、なおかつ塗料が粘土に水性だとよくしみこみ、表面をかためつつ、ケバをおさえます。最初からサフを塗ったときより、胡粉を使ったほうが確実におさえられます。
表面はケバの影響でぼこぼこしていますが、これはこのままにします。もちろんやすりできれいにすると、つるつるになります。しかし、それは手間がかかるのと、表面があまりつるつるしすぎるより、こうした質感が自然な土の風合いを出してくれて、適度な味が生まれます。
この製法で商品化したのが、この冬売った火鉢です。火鉢のような表面の質感で植木鉢を作る、こういうことですな。色は焼土色になります。植えるものはすでに決まっておりますが、それはできてからのお楽しみ。とりあえず第一陣の鉢をうまく完成させないと。

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