オビツボディ Ver.2 242018/09/17 21:43

今日は予定通り、一日休みました。休んでやりたいことがプラモなんだけど、仕事と同じところを使うのはいかがなものかと思いまして、結局やめて、この前アキバで買ってきたものをいじっていました。
さて、アキバで買ってきたもののレビューをしましょう。オビツボディ Ver.2 24です。色はナチュラル、M胸です。これには初期ロットと、微妙に変更された現在のロットがあります。初期ロットはボディのABS部分がてかてかしているつやありです。ユーザーからの多くの要望を受け、その後ボディはつやなしに変更されました。まず見てみましょう。
今までのものより、かなり人間的なボディになっています。ただ、ドールの特性上、ウエストは細くなければなりませんで、比較的のっぺりとした胴体です。肩幅も狭いのが普通です。これは、服を重ねて着ると、かさばる量が人間サイズに比べて多くなってしまい、細くしておかないと服が着られなくなることがあるからです。
そのうち買えばいいか、と思っていたら、リトルワールドで最後の2個になっていたため、買わざるを得ない状況になりました。これは初期ロットです。リナリナを憑依するためのボディで、以前から欲しいと思っていました。M胸はリナリナの個性です。L胸はいずれ、リスクが高いので控えます。和服には胸が大きいほうが向いています。その辺は、ワンフェス用にドールの着付けをやっていれば、なぜL胸がいいのかはわかります。
初期ロットがいい理由は、ボディのパーティングラインを消すためです。やすりで削り、最終的に2000番で仕上げます。クリア塗装は手間がかかるためやりません。オビツボディはパーティングラインがものすごく目立つんですね。これは成型方法によるんですが、こいつを消します。普通にドールで遊ぶ人なら消さないでしょう。私は気になるんですよ。多分、元がモデラーだからです。ボディがつや消しだと、それは最初からざらざらしていることに他ならず、最後につやを整えることができません。できなくはないけれど、そのためには全体を一度ならさないと、削った部分だけ滑らかになってしまいます。それで初期ロットがどうしても欲しかった、ということです。売り切れる前に買うしかない限界が来ました。
それでは、このボディの可動を見てみましょう。
オビツボディは、オビツ11でも二重関節を採用しており、可動はかなりに考えているようです。関節の折れ曲がる範囲は今までのものとほぼ変わらず、一方で美しい自然なラインを維持しています。前のボディは曲げると空間が目立ちました。これもひじはやや空間ができていますが、ドールとしては許容範囲です。
しかし、このボディの可動のすごさはこれからです。
普通に体育座りっぽくできる。実はこれ、一般的1/3ドールと同じで、内部骨格を持っています。胴体は内部骨格にやわらかいPVCのボディを被せているだけで、そこはぺこぺこ曲がります。それゆえ、脚を胴体にめり込ませることができ、このような可動が実現します。折り曲げているからしょうがない、不自然な隙間ができています。水着や短いパンツには困るかもしれない隙間でも、ここまで動ければ十分です。
ボディが曲がることが利点で、脚は後ろにも大きく開きます。脚はボールジョイントではなく、縦と横の軸の組み合わせです。それゆえ外れることはなく、おまけに可動範囲が妨げられない範囲まで曲がります。こんなことができるボディは現状、これくらいでしょうか。
横開きは、今までのボディでも広範囲が実現できています。ボディは横の引っ張りに限界があり、これくらいが限度です。ま、これ以上開いたら、人間業を超えてきて逆に怖いですね。こんなに開くことも普通はないですけど。
ボディ内部には腰と胸にそれぞれ関節が入っているため、このように大きく背中を反らすこともできます。ボディの素材が軟らかい恩恵で、おなかの関節がかなり曲がります。これでいておなかの部分に切れ目がないわけですから、すごい可動域です。

最近はドールでもかなり可動が意識されるようになりました。ピコニーモも関節強化版、ピュアニーモにもエモーショナルボディの登場など、AZONEはかなり可動をアピールしています。その分関節の隙間も大きくなるわけですが、服を着せるから関係ないと割り切っているようです。オビツボディ Ver.2は、見た目との両立を図っています。AZONEの場合は、見た目重視のボディと、可動重視のボディで分けているため、戦略の違いがあるでしょう。
可動フィギュアの登場で、可動に対するユーザーの意識が高まっているのもあるでしょうし、ドールの写真を撮ってSNSに上げることが普通になってきて、個人で遊ぶ領域から、それを共有する時代になってきました。なるべく自由なポージングができた方が、いろんな撮影ができます。時代の流れを感じます。

触っていると手がつるつるになってくるんですよ。何らかの離型剤が残っているらしく、とりあえず一度、普通に石鹸で洗ってみました。それでもまだ取れません。どこについているんでしょうかね。最終手段は、ご機嫌クリーナーという、模型用の離型剤を使いますが。高いからあまり使いたくありません。
なお、このボディは簡単にばらせます。服を着せるときにボディがばらせないと不便なので、それをうまく考えてあるようです。パーツごとにばらしてからパーティングライン処理をすれば、届かないところもなく、簡単にできます。
文句なしのボディですが、私にはちょっと問題があって、今まで使っていた大型の手が入らなくなりました。軸を深くするか、手の軸を短くするか、選択を迫られています。でも、以前より付属の手が大きくなったので、それでも十分にも思えます。手が大きいと、キャラの主張が高まるのですよ。DDなんかは、通常より大きい手をパーツとして売っています。みんな感じるところは同じなんですね。