SS掲示板 投稿一周年2010/02/10 17:04

ワンフェスの報告もありますが、去る1月30日にSS掲示板投稿一周年を迎えたので、そっちを先に記しておきます。時期ってものがありまして。まあ、ワンフェス報告といっても会場での写真は一枚もありません、カメラを持っていっていませんから。実際行くと、なかなか写真は撮っていられないものです。後で専門誌がいくらでもいい写真を出してくれますからね。
さて、公式に行けば全部見られますが、選抜して一周年になるまでの作品を並べてみました。
自分にとっての本当の始まりは「Fine Play」からだと思っています。ビーチバレーのやつですね、ここから作風が完成してきた感じです。これは思い入れのある一枚で、第13回コンテスト一次予選を突破しました。一次突破しても何ももらえないんですよ、せめて福引券くらいください。

最初の一枚が「雪山攻略」だったので、それの続きで一周年「雪山攻略 2010」を作りました。スノボ他、BRではあまり使わなさそうなアイテムがたくさん冬フェスで手に入り、ここはジオスタの出番だぜ~で、うまくできたからノリで投稿、面白いので本格的に始めてみたら一年。長かったですね、この一年は。

さてさて、こんな場所でないと無理なので、どうやって私がSSを作っているのか軽く紹介しましょう。例に使うのは最近紹介した「H.E.」です。
SS掲示板にはこう書きました。

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長年SSにしてみたい技だと思いつつ、どうすれば迫力出るか考えた末、対角線上、つまり画面で一番長く取れる直線の上に脚を合わせるのがいい方法でねぇかと思ったわけです。それに遠近法でパースをつければ、後はスキマ埋めて出来上がりだべさ。
何も一日にして生まれたものではありません。ここに至るまでの着想というのがあるのです。
MAZDA official Web site より、一部の写真抜粋です。走っている感じを強めるために、カメラをわざと傾けています。これが地面と水平だったらこれほどのスピード感は出ないでしょう。
これはRX-8紹介のTopですが、やはり傾けています。傾けることでスピード感や走りを予感させる演出は、日本の自動車会社の中でもMAZDAのWebが最初だったと思います。同じMAZDAの中でも、SportyあふれるRX-8と他のものではまた違います。
比較対象として、VERISAです。上質コンパクトだけあって、印象は走りよりも高級感に重きが置かれています。走りを強調する zoom-zoom だけ斜めで、ほぼ水平が保たれています。
つまり、斜め方向を生かす演出でH.E.を作れば、速さや動きを演出することができるでしょう。それには脚を対角線に持ってくるのが最良だと考えたわけです。足技を見せるわけですから、体が対角線にあるより、脚が対角線にある方が演出的に自然ではないでしょうか。

奥行きに対する着想です。
効果を取り払い比較したものです。上がSSとして使った形、下がリアルな配置です。つながっている剣を回転させると、リアルな形状を維持するなら、下のようになります。しかし、これでは剣が回転しているようには見えにくいです。
そこで、もう一本の剣をリアルな位置より前に置き、カメラの位置からなんとなくつながって見えるように調整します。それが上のものです。本来奥にあるものを手前に持ってきてパースをつけることで、対象物を長く見せ、迫力を与えるのです。なお、この場合にはこうする利点がもうひとつあります。
全体が星型のシルエットに収まるよう考えましたが、剣を前に出すと、シルエットが下のように平面一枚に収まらず、こちら側に飛び出してきた、別の物体に感じられることです。本来なら平面的になってしまうシルエットが、星型の紙にもう一枚の紙を貼り合わせ、手前に立たせているような感じに見えるのです。ゆえに、奥行きが非常にはっきりします。

こうした着想が一枚に収まったのが「H.E.」なのです。「H.E.」でも、どこが黄色い線で囲まれる部分、どこが水色の線で囲まれる部分か想像してみてください。奥行きがはっきり見えるはずです。
私はこうした知識と経験の積み重ねがセンスだと思っています。生まれつき持っている感覚でこれができるなら天才と言えるでしょうが、少なくとも私は否です。いきなりやっても出来ない部分を持っている知識や経験、理論で補っていくのが私のやり方。だから、センスを普段から磨くのを怠ってはできません。
センスは磨くものだと思っています。天性のものを持ち合わせてなくても、努力で自分の個性を引き出すことは誰にでもできるでしょう。その努力をできるかできないかが好き嫌いです。また、努力は数でも時間でもありません、質です。一の学習を十繰り返すより、十の学びを一回した方が身に付きます。

最近はカッコイイとかアクションに走っているので、もう少しいろんなものを作れればいいかと思います。それと、一体しか写ってないものが多くて、もっと組み合わせ方も学んでいかないといけませんね。同じ作風の中にも変化があるからこそSSは楽しい、さあ、今からでも遅くはありません、ジオスタ民になりましょう。

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コメント

_ ちっぽ ― 2010/02/16 22:16

コンテストのときだけジオラマスタジオを起動する自分には、とても真似の出来ないテクニックです(^-^;
そもそも、配置などちのさん任せだったりします…

_ きしもとまさき ― 2010/02/18 02:14

果たして発想などはジオスタの技術に依存したものなのかと言われると、どうも違いそうですねぇ。明らかにWebデザインやら、絵描きの問題に近い部分があって、結局は私がやっていることの集合体のひとつがジオスタであるってことです。
まねできますよ、技術なら。そんなに難しいものは使っていません。だって置いているだけですからね。重点はテクより発想を支える知識ですよ。ジオスタの扱いより、何をどう表現するか、そっちの方にかかる時間が8割ってとこでしょうか。

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