ワンフェス 総評2010/02/08 23:22

ワンフェスに行ってきました。っていうか、当たり前のように毎度行っているんで、とっくに慣れました。幕張メッセで会場近いぜうほほーいでしたが、強風にあおられ、駐車場から現場への行き来に苦労する一日でした。ほら、買い込むと荷物を置きに戻るんですよ。

今回のワンフェスは版権アイテムが五件に限定された割に、参加ディーラーが過去最高数というワンフェスでした。
相変わらず海洋堂は、エスカレーター事故以来、より明確になった、運営上の問題を参加者に押し付ける海洋堂のままです。つまり、運営は何も変わっていないというところなんですね。

ディーラーは確かに増えましたが、会場での絶対作品数はかなり減った印象を受けました。さらに、ディーラーが増えたといえ、目立って増えていたのはTOYディーラーでした。昔は純粋なGKをA、TOYをC、中間的なものをB、企業はDという配置だったのですが、今回はごちゃまぜで、会場の出口に近い列がTOYになるような配置でした。TOYの多さには本当にびっくりでしたよ。

GK分野ではかつて目立っていた Pinky:st の取り扱いは激減、その他版権小物アイテム類もほぼ駆逐され、GKについては平均的にならされた感じです。生産力のある人はたくさん作品を作って展示するスタイルから、ある意味どこも同じにされたわけで、それによって洗練された風もなく、うまいところはうまい、下手なところは下手という宿命から何も脱却できませんでした。

可動素体も一時期より減ったほか、小さい作品を作るところも多く見られました。どちらかというと、WFにあまり一般参加すらしたことなかっただろう人たちも新たに入ってきた感じで、かつての独特のプロ意識は薄れ、軽いお祭り気分の人たちも見られました。

PVC完成品が普及した関係で、フィギュア作りそのものに興味を持つ人もだいぶ増えたようです。しかし、それが高い造形意識につながっているかというと、キャラ愛で止まっている印象の人々が現れましたね、これは作品を見ればすぐわかります。見ていて話を聞きたくなるようなディーラーの数というのは、絶対数に変化はない印象でした。キャラ愛で止まっていた人たちがどれだけ本当に造形へ興味を持つかでまた世間は動くでしょう。

Wonder Show Case ですが、そもそもこれが持っている意味は何なのか疑問ですね、相変わらず。WSCに選ばれるものは、PVCで他社により量産されないものなんですよ。つまり、WFで見つけられたいい作品がPVC量産にこぎつけた場合、それはWSCに入らない。別の見方をすれば、WSCは海洋堂が自分で見つけた量産しても良いフィギュアなんです。まして、この数年傾向が似ており、いわゆる流行の絵質をまんま立体にした感じで印象がやわらかいものに傾倒しており、WSCは洗練された造形というよりも時代を反映したものを選んでいるように見受けられます。海洋堂はこれを自慢げに語りますが(いいものを安く提供するのに苦労したとか、そんな話ばっかり)、海洋堂の態度は怪しいので信頼できません。これも結局は商業ベースだと思います。

個人的にはやることやって、買うもの買って満足できるWFでした。ただ、変化は感じます。WFは今変動期ですから、また数年すると落ち着いてくるでしょう。当分、私はトレフェス参加でいきますけど。早くて来年かな~、ワンフェスは。おもしろいことはいくつもあったので、回を分けて適当に書いていきたいと思います。

神姫のパーツを扱っているところもありまして、そのままオフに流れるのか、分離して行動しているのか、とにかくわからないけどまとまって話している人たちが多かったんですが・・・ごめんなさい、あの空気、やっぱり入れません・・・。私も神姫をいじっていますが、愛を注げる対象じゃないんですよ。おもちゃの域をまったく出ていない。それはOnlineでも同じで、神姫とルナマリアのどちらを愛しているかと聞かれたら、やっぱりルナマリアなんだ・・・。
以上、報告第一回 総評 でした。