旅人たちが帰ってきました。盛岡まで葬式はつらいす。現状この数日間の体調は優れていたともいえないし、極端に悪いわけではなく、おなかはひどい状態でしたが、行っていたらきつかったことは間違いありません。三週間後にはワンフェスだというのに、葬式だけはどうしようもできません。一度は自分たちが主催、今度は呼ばれ、このひと月は何でしょうか。ちなみにワンフェスの一週間後は五十日祭で、おじさんを一度宇都宮に入れます。こんな急に墓は用意できず、まして57歳の人を墓に入れることになるとは思ってもなく、親と一緒のお墓の方がいいでしょう。いずれ四街道の市営霊園を確保する予定で、その間の待ち時間といったらおかしいけど、そんな感じです。
人は一回しか死なないが、ワンフェスは年に二回ある。今後いくらでもチャンスはあろう。ええ、出ますよ、ワンフェスには。2SP取ったのに、商品がもう、・・・考えるのやめる。正直なところ、どれだけ自分が変わったといえ、そんな簡単に心の整理はつきません。加えてワンフェスやらなきゃとの気持ちがあると、どことなく追われます。手ぶらじゃ行けないですからな。一度この、3月から始まった地獄の緊張を早く解きたいわ・・・。

自分じゃいくらでも、こんなことばかり言っていてもきりがないことは知っています。わかりながらこうして、気持ちの整理をつけているのです。整理はすぐに進まないでしょう。しかし、無限に続かないことだけはわかっていて、それは忘れてしまうことでなく、吸収していくことです。
だからこれがきりないんだってば。無駄な言葉が重なるだけ。できれば放置プレイを望む。

みんなが旅に出ている間、ウィスキーの小瓶を買ってきて、自分は冷やしたノンアルビールで、もういない人間と乾杯イベントひとりでやっていたよ。そんな時間がほしいの。勤め人にそんな暇はない。葬式終われば次の日仕事だ。だが私は時間にまかせてそんなことができる。まぁ、駆け出し個人事業主だから甘いんさ。いいんだ、今はぬるくて。ぬるさの分だけ金が入ってこないのがリスクなんだから。自分の健康のこともあるし、あまりぬるいことを責めても仕方なかろう。

つまらん話だ。だから少し話題を変えまして・・・。 今画像の URL を書いていて、たなばたを思い出しました。ゲーセンにも笹があり、お願い事がたくさん書いてあったわ。私の願いはいつも健康だけ。たなばたとか一瞬神聖なように見えて、お願いごとを見るとただの物欲強欲祭りだったりする。そんな強欲より笹が風に当たる音を聞こう。建物の中の笹では、そうもできませんがな。

話題がそれた。これは印西にこの前一人で行ったときに持ってきたものです。おじさんはこの腕時計も私に譲ることにしていたのね、私がもらえるのはてっきり懐中時計だけだと思っていました。うちのおばちゃんが言うに、これもおじさんの意向でもらってよいそうです。おばちゃんは見つけられなかったのだけれど、私は以前からある場所を知っていて、持ってくるよう言われていました。持ってきてから、今日初めてもらえると知りましたよ。
持ってきたけど、止まっている。おまけに盤面に汚れが入り、全体的に傷が目立ちます。これはメンテ入れたほうがいいだろうと、持ってきた日に電池交換へ出しませんでした。バンドは新品で、maruman の普通のやつっぽいです。この使用感のなさ、確かにおじさんは普段この時計を使っていませんでした。しばらく放置プレイされていたようです。これ、おじさんが買ったのではなく、その父、すなわち私のじぃさんが使っていたものでした。って、それも今日聞かされたんだけどね。さぁ、重要なのは写真にも見える盤面の商品名。

CREDOR

・・・傷とよごれのせいで高級感が薄れております。時計を合わせるところについているのはルビーであった。CREDOR の宝石付きモデルって、30万下らないだろう・・・。じぃさんらしい、私にはない発想だ。そもそも四角の時計を使おうという発想がない。ちなみに買った店は岸本時計店で、身内値段で流しているそうだが、あの人そんなに高いの使ってたのね。おじいさんはおしゃれにものすごくお金をかける人でした。でもおじいさんは私が中一のとき亡くなったので、私もそれくらいの年ではファッションへのお金感覚はわかりませんでした。
私は1000円で「高い服」ですよ。ファッションは値段ではない、着こなしなのだ。しかし、本当にいい服は、もちが違う。ブランド名だけ先行し、Tシャツのくせに云千円とかいうものと、本当の老舗商品はまったく違う。おじいさんは老舗の職人芸みたいなものが好きで、CREDOR もそいういう延長だと思います。

で、私は自分でそういうものを買わず、こうして亡くなった人から引き継いで金持ちの恩恵にひたるのでした。今着ている「いいもの」は、ほぼおじさんからもらったものです。亡くなってからもらったのではなく、遊びに行ったときによくもらいました。おじさんが若いころ着ていて、太ったからサイズが入らなくなった、でもモノは高級。じぃさんの方は背が私より低く、残念ながら服は一部しか着られません。でも、じぃさんの服は取手の家の押入れにまだたっぷり入っている。高いから捨てるのもったいない、でも着られる人がいない。やーね、世の中高いものと安いものはうまく分配しないと。
私の数少ない高級主義、それは道具だ。文房具からミニチュア制作、プラモ用の道具まで、道具はいいものを使わないと後悔します。でも、100円の切れないニッパーはおしげもなく針金を切れるよいものです。