オンラインフェスとな2021/02/07 19:09

ワンフェスが見事に中止となり、代替手段としてオンラインフェスが実行されました。何と言うか、前もってディーラーには告知してほしいものですが、公式Webでのアナウンス以外には、Twitterでしか入手できるアナウンスがなく、うちは当初から不参加にしていましたが、事情あって不参加している人にも情報を流してほしいものです。毎度参加していて、今回はキャンセルリスクを見合わせての不参加です。ディーラー参加をしている人にしかメールでの連絡がないのかもしれません。トレフェスみたいに、あらかじめディーラー登録していれば、イベントの参加に関わらず連絡が来るシステムに比べるとお粗末ではありながら、海洋堂にしては頑張ったのだと思います。ワンフェスにディーラー参加しているとですね、一般では見えにくい海洋堂のイベント管理体制の悪さを知るものですよ。強風の時に強風対策をせず、突如通路全開にして商品が吹き飛んだ経験や、配置が悪くて行列管理できる場所がないとか、イベント終了後に使える出口の案内がなく、荷物を持って出口を探して右往左往とか、枚挙にきりがないほどイベント管理はいい加減で、その中でディーラーと直接的に距離が近いオンラインでの開催はかなり頑張ったと思います。
あらかじめオンラインフェスに参加申し込みをしておくと、当日専用ページで一覧にされてリンクも設定できるほか、物販もOKです。SNS、私はTwitterで見ましたが、そちらでもハッシュタグをつけると拾ってもらえ、そのハッシュタグで検索することにより #WebWF に関する投稿を見ることができます。当日版権を取っているものならば、版権ものでも投稿でき、投稿に関してはディーラーである必要もないので、一般参加のつもりで感想を述べるのもあり。中止から短期間のアナウンスながら、かなりの投稿数がありまして、後からまとめて見るには難しいくらい集まっていました。私はリアルタイムで見ていました。
私は投稿しませんでした。投稿するだけの対費用効果がないという、実に合理的な考え方なのですが、あらためて商品の売り方の大きさを実感しました。量産型マンドラゴラの商売の根本は、物を売る以上に体験を売っています。あの売り場で、駄菓子屋感覚で欲しいものをかいつまんで買う楽しみです。特に小物は平均1個50円ですので、1000円持っていれば20個は買えます。ワンフェスに来る人たちなら、あまり値段を気にしないで欲望のままに買って欲しいのです。委託でも言われるのですが、お客さんが買う時に、物を見ながら実際に取って買うことをかなり楽しんでいるとのことです。ケース越しより生で手に取れる状態になった時、思わず手を伸ばしたくなる感覚が楽しめます。小物で引き付けた後、家具や衣類を買って、そちらもそこそこ選べる自由があります。
経験を売っている以上、オンラインでは面白くないんですよね。ちゃぶ台の写真があったところで、ふーんとしか思えません。加えて私の製作物の写真は、大きさがわからないよう撮影しています。ものすごく小さなものでも、それがわかるような比較対象物を写しません。別に小さく精密に作ったことを宣伝したいからではないからです。むしろあらかじめ見ていたものが、実物で想像以上に小さいことを楽しんでいただきたいのです。やっぱり経験を売っています。今更オンライン用に大きさ比較写真を撮っても、それはわかりにくいことだし、比較としてフィギュアを使うにも、オンラインフェスでの版権ものの扱いがあまり正確に定義されているわけではなく、ちょっとやりにくいのもありました。
別に何かを売るわけでもないし、写真の撮り直しなどの手間に比べて宣伝効果は薄いと見まして、これならTwitterで自分のフォロワーに向けて情報発信した方が、よほど効果的でしょう。実際のところ、オンラインフェスはコマーシャルしかないTV番組のような感覚でした。すごく広告効果があるわけではない。でも、やらないより効果的みたいな。そういう意味で、目的なしに会場を歩いてい感覚には近いと思います。何となく見て、気になるものがあると立ち止まって見ることができます。あとはそれに満足するかしないかだと思います。。
見ていて思ったのは、ディーラーの人々がワンフェスに期待している熱い思いがひしひしと感じたことでした。開催してくれないとつまらない、やっぱりフェスが楽しみという人が、少しでもフェスの気分になれるように、すごく努力していました。イベントではディーラーとの距離感があるワンフェスながら、実行側にこうした思いがよく伝わったと思います。我々だって楽しみですよ、参加していませんがね。一年はワンフェスを中心にして回っているし、今回参加しなかったのは、イベント開催そのものが確約されない中で、参加費用が掛け捨てになってしまうからです。我々の中では、ワンフェスの開催は最初から難しくなると読んでいました。昨年9月の段階で、冬には第二、第三波が来ることは間違いないと予測されていたので、その中でワンフェスをやっても人が来ないだろうし、開催そのものも怪しいです。まして我々は参加者に高齢者がおりまして、若い人より健康上のリスクが高いのです。総じて参加断念せざるを得ないことになりましたが、別に参加したくないわけではないんですよ。楽しみだし、今回だって残念ですよね。あきらめにも似ていた感覚でしたが、人によっては熱意をしっかり出していたので、心温まるものがありました。
心が温まっても、ふところが温まらないと意味ないんじゃという現実的な私ですが、フェスにかける思いは同じだと申しておきます。量産型マンドラゴラも活動開始から10年経ちましたが、ワンフェスの中では相変わらずの隙間産業扱いだし、実行委員との隔たりは相変わらずひどいものだと思っています。フェスは立体総合イベントではなくて、海洋堂にとってはガレージキットのお祭りなんです。昔からトイディーラーもいるんですけどね。だからドール島の配置とか、どこまで考えているのか毎度見えない状況ですが、そんな海洋堂がディーラーを向かい合う貴重な機会になったのなら、少しは期待・・・できませんね。でもなんだかんだ、我々も好きだから続いています。