かんたんハウス2013/04/21 14:06

最近は作品の製作情報とかがほとんどなくて、つらい日々の記録となっているこの場ですが、やることはぼちぼち進んでおります。決して早いとは言えません。でもやっております。そして、久々となる新商品紹介ができました。今度の新商品はこれ。
今までは家具製作が中心でした。それは今後もそうです。畳のあるおかげで和家具は順調に売れるのですが、和家具だけではやはり商売がきつくなってきます。そこで商品幅を拡張し、1/12 の世界をより楽しんでいただくための方法を提供していくことにしました。
それのひとつがこの「かんたんハウス」でございます。発想は単純で、家具だけでなく、床と壁を作ろう、そんな話です。畳も床ですが、それもそれで継続製作しつつ、新しい可能性の場として和室以外のも提供しようと考えました。しかし、そこはうちらしく、やっぱりここじゃないと手に入らないようなものを提供していきます。
うちでは今まで展示ディオラマを作製してきました。しかしそれは究極のワンオフ型であり、商品にするには量産性がありません。また、持ち運びにも難があります。さらに言うと、展示が終わった後、家での保存にいちばん困ります。昨年夏に作ったものは保存してありますが、実はそれ以前に作ってきたものは一部の部品を残して土に埋めました。
でも、家具があるなら部屋がほしい ! という方は多いでしょう。展示ディオラマのような和室はまた別のキット商品として考えておりますが、その要素だけを取り込んだ簡易部屋というのがこれなのです。大きさは神姫に対して四畳半である 210mm 四方のボックス型です。天井がやや高いのですが、今までの経験から低いと「別空間」の感覚が得られにくく、展示ディオラマで使ってきた高さとほぼ同じに設定しました。
床と壁は別パーツです。床の表面はこの例だと生地が貼ってあり、周囲を樹脂素材で囲ってあります。床だけでも見た目を損なうことはありません。床についてのバリエーションを考えるならば、生地の模様を変えたり、床の素材を変えたり、床を一枚として販売すれば多様な部屋を好みに合わせて簡単に作ることが可能です。
壁はL字構造で、表面には紙が貼ってあり、ここで使っているのは白の・・・とにかく普通の上質紙じゃなくて、表面が壁のようなテクスチャになっている特殊な紙を使用しました。当然、壁の紙や色を変えれば商品バリエーションは増えます。
壁の裏側の処理はもうひとつ工夫を考えますが、壁のふちは壁にあわせた色で塗る予定です。今回の場合は白を使いました。トールペイント用の塗料ですので、風合いが落ち着いております。
L字構造はこのように裏から屏風のようにすることで、表側に段差を作ることなく仕上げています。壁が MDF で重いため、屏風のようにすると、つなぎ目が決裂する危険性があります。そこで片側だけから強度を保てるよう鳥の子紙を三重貼りで使用しました。試作品の強度実験はまだ不十分ですが、おそらく十分実用に耐えうるでしょう。
L字構造のため、折りたためば省スペース、持ち運びや片付けも簡単・・・なのですが、試作品はこのように失敗して、完全に閉じなくなりました。これは先に板をつなぎ合わせてから壁紙を貼ったため、壁紙の厚みがひっかかっているせいです。商品版では直します。
このように写真を撮れば、撮影スタジオとしても十分使えるでしょう。
手軽に設置できる、使わないときは省スペースでたためて持ち運びも可能、質感も確かで色柄が豊富、値段もお手ごろ。これを目標に考えました。これ考えるのに二ヶ月費やしたからな・・・。床だけ買うもよし、壁だけ買うもよし、ひとつの床に複数の壁を色の好みに応じて選ぶもよし、ひとつの壁に床を複数選ぶもよし、買うスタイルは様々想定されるため、壁と床は分売することにしました。
畳四畳半もこのシリーズの中に組み込む予定です。ただし畳はかぶさるような囲いができないため、木枠にします。木枠の上に壁を設置するようにすれば四畳半和室も作れるでしょう。壁紙もそれに対応したものを用意します。逆に言うと、畳四畳半はこの床売り形式でしか販売しない予定です。従来どおり一畳ずつも売りますが、半畳のみの販売はしない方向です。畳六畳や八畳に木枠は作られるのか・・・これは考えます。和室はこれより本格的な六畳のキットも考えているところです。実際どうなるかはまだ不透明なんですけど。

さてや、価格が決まっていません。当初はセットで2000円くらいだろうとの予定で考えていました。セットにすると2000円でも納得できる品質にはなっていると思います。でも分売したら、壁1000円は高いだろ・・・。四畳半が1300円くらいになるのは仕方ないとして、床が1000円もないな・・・。むろん使う材料によって画一値段にはなりませんが、今のところ床と壁のセットで1200から1500円くらいになるだろうと予想されます。場合によっては5000円もあれば四部屋作れるかもしれません。安すぎ ? こんなもん ? でも、紙に背景が印刷してある書割よりかは本格的だと思います。

これができれば和洋問わず様々な家具や小物の展開も考えられ、開発幅が広がります。壁があるなら壁にかける時計なんかも置けるし。むろん従来のように和物の展開はやっていきます。和物もしっかり扱っているディーラーとしてできればと思います。