現場と学習机試作2012/05/01 23:40

5月に入りました。世間的には連休ですが、うちの工場は止まりません。
だんご最終仕上げです。この作業は衣服部門へ委託していますが、作業方法や技術などはあらかじめ確立されています。つまりもう、単純な繰り返し作業でございますが、数が大変です。
だんごにみたらしをつけるときは、乾燥させるために専用のだんご立てを使います。薄手で目の細かいダンボールを切って、その間にだんごを立てていく。大量生産のなせる技ですな。

しかし本日のメインはこちらにあります。
学習机試作版です。細部の細かい仕様や、組み立て方法、部材の正確な長さなどをみました。試作ですので、表面処理は組み立てた後簡単にオイル処理をしただけですが、北欧家具のような白木の質感が漂います。まあ、本当に北欧家具っぽくするなら、オイルよりも面白い素材があるのですが、それは後日の検討課題として、まずは形。
一番上の引き出しに空いている穴は、金具を取り付けるためのものです。で、金具があるのとないの、どちらがよいか検討しましたが、ない方が高級感があり、落ち着いていて良いとの評価が出ました。
相変わらず組み木なしの接着のみの組み立てです。組み木はコストの関係でできません。それでも十分な強度が確保できるとわかりました。 天板や引き出しなどは部材の一部に面取りをして、質感を高めています。逆に言うと、こういう手間が生産上のコストにかかってきます。
ためしに金具を取り付けたのがこれ。悪くはないけど、つけると安っぽく見えてしまいます。家具工房の製品からNトリの商品になった感じですか。手間も考えて、ここは金具なしでいきましょう。引き出しは開けることができません。なので金具は絶対必要ではないのですよ。

商品にはいすも付きます。いすは至極単純な構造で考えていますが、試作はまだありません。簡単に説明すれば、板二枚を直角につけて、脚を四本生やしただけのものになります。生産の手間も考えつつ、デザインとしての面白さも考えると、この路線が適切でないかと思われました。
さて、問題の表面処理ですが、白木にオイルがひとつ、あとは塗装したものも考えています。色は赤と白。ちょっと面倒なんですけど、可能性の模索です。ただ、塗ってしまうと木のよさがわからなくなるんですよね。高級な木の家具は木目が見えるよう作るのがだいたいの基本・・・。塗装したい人用に、表面未処理のものを作ったらどうでしょう。悩むなぁ・・・。やっぱりひとつ作ってから考えるしかないか。

学習机、いすもついて1500円の予定です。

コメント

_ ローアングルで覗きたい )そ( ― 2012/05/03 12:05

ほむほむ、金具は無いほうがいいにゅう...なんか足りない....真ん中に平べったい引き出しは無いの?...
 向かって右側の引き出しが無い状態(つまり左右が対称の脚状態)にして引き出しはどっちにでも付けられる状態だと拡張性もあるかも、手間と材料費がかさむかもしれませんが?
机の上に本棚付けたり、脚をパイプにしてPCデスクもありかも? :金も手も出さないけど口は出す )そ(ですた。

_ きしもとまさき ― 2012/05/04 02:34

真ん中の引き出しはコスト上の問題でなくしました。結局一段の引き出しを作ることは、箱ひとつ作ることと変わりないので、手間が大きいです。
引き出しと机が別になっている机みたいな感じを言いたいのですね、わかります。やれないことはないけれど、そういう仕様にしたところでみなさんそれを活用するかといえば、どうでしょうねぇ。
本棚は・・・それなら本棚だけで作ったほうが売れるのではなかろうかと。PC机は考えていませんでした。選択肢は面白いけど、PCはどうするのかという問題もありますなぁ。
意見は無限なので、いつでも受け付けております。そうか、別に本棚じゃなくて、万能棚もありだな。手間さえ調整できれば、活用できるかも。

本当は、製作の手間がこれでも多すぎて、数作るには泣きが入りそうなんです。省くところを省かねば、値段割りに合わんのだ。2000円じゃ売れないこと確定でしょう。やるなら1200円でやりたいぐらいです、本音は。

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