中腹2012/03/01 23:45

気が付いても気が付かなくても世間はもう3月なのです。で、今日は復調傾向にあるものの、やはり動くことできず、ことは進まず終了です。こういうときこそ気分転換したいもんですが、悲しいかな体が動きません。しばらくだめなんだろうか。ま、こういうときもあるでしょう。

時間ノルマ2012/03/02 23:37

今日はおなかの調子がダメで16時まで寝ておりましたが、そんなに寝続けることもできず、おきてぼちぼち小物作りをやりました。体の負荷が大きくてほとんど動くことはできないため、手元作業を進めます。
団子に穴を開ける作業です。おびただしい数ですので、何をやっているんだろうとか、何のためにとか、余計なことは考えません。多めに作ろうと思って最初にかなり団子の玉を作ったのはいいものの、多すぎた気がします。おそらく200本分くらいあるかもしれません。つまり800個の団子があると。それすべてに穴を通せと言われたら、気が遠くなる作業です。もちろんやるんですけど。
コツは時間ノルマで進めること。これだけ数があるといちいち数えるのも大変だし、作業時間を決めて一日のノルマとします。ノルマも多くしません。団子を押さえながら穴を開けますが、そのとき左手の指先に負荷がかかります。やりすぎると痛くなって、次の日も使い物になりません。そうならないよう、適度に進めるのが大切です。右手のピンバイスを回すには、指先に滑り止め兼保護用のサックを使います。これやらないと後で指先がしびれることになります。

この調子ならあと一週間しないですべての団子に穴が開くでしょう。その先は串に通して焦げ目をつけて、最後にみたらしをつけて終了。課題は数であると言い切れます。やり方は確立されていますからね。どれくらい作れば売れなくなるまで行き渡るのでしょうか、見当がつきません。だからたくさん作っておく、妥当な判断だけど、根気がないとできませんがな。

オイルと染色の実験2012/03/04 15:59

昨日へたばったのは予定外でした。何が起こるかわからん世の中です。
それはさておき、本日は実験をしました。
木目の見える塗装家具を仕上げるには、クリア系塗料を使わなくてはなりません。1/12 とはいえ、面は平面で大きく、これにムラなくクリアを重ねていくのは難しい技です。だから、木を染めてしまえばよいという発想になります。でもうまくいかないんだなこれが。
結論、ヒノキはどうやっても染まらない。木目が密になっている部分に色は入りません。今までやってわかってきているけれど、染めるものをあれこれ変えながら試しましたが、どれをやってもダメでした。唯一うまくいったのが柿渋だけ。あれは表面に柿渋の乾燥膜が残るからで、染料であり塗料でもある性質上色が乗ります。で、今回実験に使った黒も、最初の色を乗せた状態ではきれいな黒が出ますが、色を染めた後オイルで仕上げようと思うので、オイルまでかけてみたけど、やすりかければ終わります。やっぱり染まってない。
大きな黒の板は別の実験用です。でもこれを正式技術として採用するのはもう少し技術を改良する必要があるでしょう。残りは新しく買ったオイルをホオとMDFに試しました。オイルの色が透明でないのです、なんと白の不透明。どうなるんだろう、メープルみたいに仕上がるのかどうか期待しましたが、結果は吸収力の強いMDFですら白になりません。こいつは白に色を付けるわけではなく、目止めできるというのが特徴のようです。
目の密な木材はさほど問題ありませんが、粗の木材、もしくは木口の部分は水や油をよく吸収します。例えば、ヒノキに薄い茶色透明のオイルをつけると、染まりはよくありません。でも、木口の部分からはオイルが大量に吸い上げられ、結果は木口がやたら濃く染まる上、吸い上げたオイルが導管に入りますから、木口方面から茶色の線がたくさん現れる結果となります。
この現象を予防するためには、目止めという作業を行います。木口部分にとの粉をつけて、要は栓をするのです。木目の粗い木も、あまり染まり過ぎないようにするには木口以外にも目止めをします。で、このオイルの白というやつは、オイルをかけつつ、白の成分が目止めをしてくれて、木口が美しく仕上がります。木目の粗い木材にもオイルがしやすくなると、こういうことでございました。

表面が密であるホオやMDFには、オイルが白でも無色でも、あまり変化はありません。まあ、でもヒノキにはこの白を使っていこうと思います。木口の目止めがあると、後に組み立てるときに接着剤が吸われていくのを防ぐ効果が期待できます。想定とは違う結果でしたが、別の発見もなかなかでした。使ってみないとわかりませんのぅ。

中ジョッキ試作2012/03/05 16:25

透明なものは写真に撮りにくく、しっかり用意してやらないと撮れません。が、簡単に途中経過を撮ってみました。
生中に向けての第一歩は、ジョッキ作りから始まります。これは試作品なので汚れやら目立ちますが、注目点はジョッキの底の表現です。ガラス容器のような質感を出すことに成功しました。できあがれば単純だけど、ここに至るまで色んな方法や素材を選び、安くかつ簡単にできる方法をあみ出しました。でも一週間も考えればたどり着くのだから、よしとしましょう。実験材の損害も小さく済みました。
ジョッキにするにはパイプの厚みがありすぎる気がするけど、削る必要はありません。泡で隠してしまえば問題ないのだ。こうして余計な手間を可能な限り削りつつ、量産への足がかりをつかんでいきます。

今日もおなかをやられてほとんど動けないので、手元作業中心です。いい加減体も磨耗してきました。動けないというのは、動けないほど体がやられていることなので、動かないから疲れが取れるのではありません。逆に消耗します。いずれまた倒れるであろう。