復活 少女漫画風2022/01/19 20:51

一時期かなり少女漫画風の絵柄を描いていました。しかしどうも完成度が足らず、今一度見直すことにしました。少女漫画風で重要なのはほぼ顔だけです。体の描き方もかなり研究しました。しかし体を丁寧に描いている少女漫画は案外と少ないものです。思えばぴちぴちぴっちとか、かなり描いていた方なのかもしれません。アクション性の高いセーラームーンは漫画を見たことがなくて何とも言えません。りぼんの増刊を見ていて言えることは、少女漫画は体を描くことが少ないため、実は体を描くとすごく下手だったりアンバランスな作家が案外多いことです。プロでも描けていないものです。それだけ顔の表現なのでしょう。もちろん、描ける人は描けているし、個人差は大きいという印象です。
だから体に関しては特に少女漫画らしさはないと思います。ほぼ顔。この顔をどう仕上げるのか、以前では至れなかった部分に踏み込んでみることにしました。目の形にもある程度自由もあれ、法則もあれ。少女漫画は目の下のラインまできっちり丁寧です。私の最近の絵は目の下のラインがないのが普通でして、これを入れればそれっぽくなるかと言えばそうでもなく、目の周りの情報量が決め手でした。瞳の描き方は以前より細かくして、眼球はなるべく丸に近いものにして、髪の描き込みの量を増やします。わかってはいたけれど、あまり十分でなかったと感じました。
りぼんを見ながら研究すると、以前の少女漫画タイプよりかなり忠実になったと思います。ただこれ、カラーにすると難しいでしょうね。こういうのをカラーにしてpixivに投げるくらいしてもいいんですよ。面倒と言うだけで。最近はすっかりpixivから離れています。結局エモクリが代わりになっています。絵は好きだけど、どうしても二次元にこだわる理由を私は持っていません。だからエモクリで映像としての面白さを追い求めていて、pixivから離れます。pixivも極端ですしね。

消しゴムは同じじゃない2021/12/18 20:07

消しゴムについていろいろ考えます。
普段使っているのはESTOという、その辺では売っていないものです。ICから出ている、漫画用に特化した画材で、ペン入れ後の鉛筆を消すのに適しています。私が鉛筆を使うのは絵を描くときだけでして、どうせならと漫画用画材を使っています。専用なのでやはり使いやすいです。
つい最近まで、試しにMONOの黒い消しゴムを使っていました。あと、買った文具のセットの中に消しゴムがセットにされていて、使ってしまおうとそれも使いました。で、至った結論は、やっぱりICの物は専用であったということです。
絵と文字では消す面積が全然違います。漫画原稿のゴムかけは紙一枚分の面積をかけることを想定しています。広い面積を消すときには、消しゴムにそこそこの柔軟性がないとダメなんだとわかりました。あと、消しカスもまとまるものがよいです。これができないと消しゴムが割れるんですよ。黒消しゴムもよくわからない消しゴムも、使っていると欠けてしまいます。ESTOは欠けません。使い道の決まっている場合は、専用のものを使うに限るとわかりました。別に高いわけでもないし、あらためてESTOの良さを知りました。

肌の塗り方本2020/05/23 20:21

エモクリばかりやっていてもしょうがないですが、そればっかりになってます。でも、自分に危機感を覚えつつもあり、本を買いました。以前から買おうと思っていた本です。
リアルな女の子の肌の塗り方に関する技術書です。宮脇は美術書のコーナーに、こうしたイラストに関係する本がたくさんありまして、私に足りないものがこの本にはあると思いました。あんまりリアル調の塗り方は得意ではなく、私は単調なアニメ調二階調塗りを基本とします。影が一段しか入っていない塗り方で、境界はくっきり、まさにアニメ塗りです。
これが自分の絵質にはあっているし、好きでもあるからこうしておりますが、いかんせん、これだけでは技術的限界を感じており、やっぱりわかっていた方がいいと、前から思っていました。ただ、この方向性でやっていくなら学習する価値はあるけれど、そうでないなら割り切る方法もありでした。で、以前はこうした理由で見送っていたわけです。
本では、筋肉や肉の動きなど、基本的デッサンから塗りの根拠を作っていき、更に絵としての見栄えや効果を考えていきます。これが、エモクリをいじってから、また見る目が変わりました。エモクリではこうした陰の塗りは、最初からテクスチャとして貼り付けてあって、このテクスチャも種類があります。それにより、細い、普通、太い、筋肉質の4種が表現できるようになっていて、もちろん今まで全部使ってきました。
さらに、ここからキャラを動かしていくうちに、キャラの形とテクスチャの意味がわかってきます。自分で塗るわけではないゆえに、意識しなければ流れてしまいがちでも、絵描きで参考としたければ、実は単なるテクスチャでもうまく筋肉の動きと連動した位置に貼り付けてあることがわかります。
これを毎日見た結果、この本の内容が、今一度よくわかるようになりました。加えて、ライトの使い方をどう味方につけるのかまでわかってくれば、本の内容を考えつつ、エモクリでの描かれ方を考えつつ、うまく相互理解が進みます。
うむ、エモクリは無駄じゃないな。そこから先が進まないのが今の問題ではあります。ま、いい加減、ずっとこんなことばかりしていられない自覚はあります。

絵のためにある2020/05/06 20:44

エモクリを手に入れてから絵筆に遠ざかっていたのはさすがにいかがなものか、本来はこのためにやっていたのではないかと思い、絵を描いて一日中過ごすことにしました。
うむ、気付いた。やっぱりデッサン感覚が変わっている。体格でいじる部分に関する感覚が非常によくなって、ものすごく描きやすくなりました。自分でここは強調したい、ここは減らしたいという部分が、どこをどう調整すべきなのか、ある種の理論で整理されて、描くときの論理的裏付けになりました。
顔はまぁ、いいとします。体格に関して、エモクリで数値調整できる部分を使うと、様々な体格が作れるわけです。太目からガリやせまで。でもって、それがあまり破綻しないのはなぜか。なぜそこにステータス調整を入れるのか、上半身とは何か、下半身とは何か。こんな感じで、調整箇所を絵に意識させることで、感覚で描いていたものが整理されます。これは恐ろしい効果だ。ハーレムめいとでこれは期待していたことではありますが、それ以上にできることが増えているエモクリは、デッサンの勉強に最適なのです。
と言えるのは絵をやっているからこそで、ただエモクリだけやっている人と、絵描きの感覚は同じではないのですよ。何も意識しなければ、そこで終わりです。しかし、エモクリ最強ツール説。こいつは恐ろしいぜ。
でも、エモクリの世界はエモクリの世界でしかありません。絵を描く、それを別の活動につなげる。エモクリは私が創造意欲をぶつけることができるため、あらゆる趣味や余暇を埋めてくれます。それはそれ。物語を作るのも、演出をするのも、それは好きで仕方のないものだから。つまり、仕事合間に自分の満たされないものを埋めてくれるもので、そこから自分を作っていかなければいけないのです。
やっぱり絵はいいものです。描かないと。描かないと先に進めないんじゃ。