自己犠牲型主人公2021/05/14 22:45

犬飼のの小説を読み続けること三冊。「愛煉の檻」の方は一生懸命読む感じになれたけど、それより一作前のものは、ちょっと惰性になりました。どうもこの人は自己犠牲型主人公が好きなようで、正直あまり入れ込めないというか。これが状況的に犠牲になるしかない物語なら、そんなに違和感なく楽しめます。でも、勝手な思い込みで勝手な都合に行きついてしまうと、無理を感じることもあります。作者の都合を感じます。いやいや、生きているならそんなヤワな生き方じゃやっていけないだろうと思うような部分で急に弱気になり、それに流される。なんで ? って思っちゃうんですよね。
BL小説お決まりの流れとして、最後まで何の交わりもないということはありません。途中で必ず交わりがあります。そこでお互いの気持ちに気付き始めるのです。その後、トラブルが必ず起こります。そのトラブルを乗り越えて結ばれます。なんでこうしなきゃいけないのかはわかりません。業界フォーマット、デファクトスタンダードとして成り立っているのです。で、そこへ持って行くのに自己犠牲思想は大変都合がよくて、こういうのが好きな人もいるでしょうが、違和感もあります。
多分、私が男だから感じるのかなと思いました。自己犠牲型の男って、そもそもレアです。ついでに、そういうタイプの性格は恋愛しません。自分の気持ちに素直になれないから自己犠牲を感じるのであって、恋愛できずに終わるのもです。創作では動きますけどね。現実にはいないタイプに思います。
BLは女性向けエンタメですから、男が読んで違和感感じるのは仕方ないですよね。一方で、こういう人いるいるタイプのBLもあります。BLの世界も奥が深い。

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