畳の板を切る2012/05/11 23:02

ぬぉぉ、眠いぞ、眠いぞ、今日もがんばっちゃったからな~。毎日同じようなネタも難なので、たまにはそのいつもの繰り返しを紹介してみようと思いました。
畳はすでにうちの重要な特産物となっていますが、とにかく数が必要です。4枚で1000円、6枚で1500円、1枚だと300円という、微妙な割引で実質ほとんどの人が4枚以上で買う商品ですが、ひとりがそれだけ買うとなると、商品在庫として用意する数も必然的に上がります。冬のワンフェスは146枚が一時間くらいで終わる売れ行きでした。どんだけ作れば大丈夫なんでしょうか。・・・300 ?? ほかのものと合わせて最終結論は出します。少なくとも抱えている材料を使えば230枚は生産できます。

それはさておき、畳の板も元はこの大きな板から切り抜かねばなりません。厚さ 2.5mm MDF を1820単位で買ってきて、車に乗せるため店で半分に切ってもらいます。ここから畳用に 137 x 69 を切り出します。深く考えると気が遠くなります。考えずにひとつずつこなしましょう。
方法は最初に69幅で切り取り、後から木を切る専用道具三号で137を切りますが、切る方法がミソです。カッターは正確な直線を切るのは得意ですが、MDFの切断には時間がかかります。のこぎりは正確な直線を切るのが難しいけれど、切るのは早いです。今までは合板を使っていたのでカッターでもやれましたが、MDFは簡単にいきません。電動工具も使えません。
してどうするかというと、最初に板切り用カッターで溝を彫った後、その溝に沿って薄刃のこぎりを入れることにしました。板切り用カッターは普通のカッターと違い、かぎ爪の刃が付いています。それで溝を彫ると、0.5mm 幅の溝ができます。薄刃のこぎりは 0.2mm ですので、この溝に入って曲がることなく切れます。本来なら薄刃のこぎりでこの長さを切ることは困難ですが、最初の溝が 1mm 以上の深さがあり、切る部分の厚みは少なく、簡単に切れます。

結論を言うと簡単で、要はそれぞれの得意なやり方を合わせて切る方法ですが、この方法に行き着くまでは時間がかかりました。当然失敗も出たわけで・・・。もっと大きいのこぎりを使ってやる方法はあて木のリスクやコストがつくから面倒だし、安く上げようとして線が曲がったり、かといえカッターで全部やってた日には一日にちょっとしか切れないし、試行錯誤で至りました。でもこういうところで最短にできる工夫をしないと、量産などやれんのです。
この方法だと効率がよく、一度に大量生産できますが、一日ですべて終わらせることはしません。並列分散処理が基本です。そうしないと体の一部だけが妙に疲れたり痛めたりするのです。無理のかからないことが量産の秘訣です。

微妙に電子機器が写っていますが、外と中の出入りが多い作業をするときは、iPod を使うことが多いです。作業部屋はこの写真だと背中のところにあるから、そこでCDかけている場合もあります。音楽は楽しむというより、時間の経過がわかるからかけています。単純作業の繰り返しだと時間間隔がうすれます。無駄に時間ばかりかかっているような事態になっていてもわからなくなりますからね、音楽で時間感覚を作るのは大切なんですよ。