あなどれない素材2011/08/13 23:32

世間が盆休に入っているなら、友人もまたしかり。ワンフェス終わってやっと会うことができました。かわいそうに、一方はワンフェス来る予定がそれどころじゃない事態になり、趣味の時間もなかなか作れぬ状況になっているのです。
それはさておき、今日は新しい材料や道具の買出しに行ってきました。ワンフェスで売り上げたお金を新たな材料に回すのですが、余計なことに使いすぎると足りません。その辺はある程度すみわけをしながら進めようと思います。
家具の表面処理の技術は数が多く、どれをどこに使うか常に難題です。今まで家具の種類は少なかったからよかったものの、増えてくると単純に同じ処理では目標に到達できないことも想定しえます。例えば新商品として開発が進むこたつは、予定価格を1000円にしています。1500円だとやっぱり出にくいでしょう。こたつは天板と台の部分が分かれますが、天板はちゃぶ台同様チークと、同じ色の Oil Finish でそろえます。が、台はふとんが入ると見えません。見えない以上、高い素材で作る必要はなく、必然的に材料はヒノキが使われます。見えないとはいえ、ふとんを入れなくても座卓になることが前提ですから、表面処理をします。
さて、何を使って表面処理をしますかね。ヒノキは染色すると年輪部分に色があまり入りません。縁台はそのために Oil Finish の色が無色透明になっています。しかし、こたつの台座で縁台と同じ質感というのも違和感があります。そこで考えたのが亜麻仁油で弁柄を定着させる方法。実際のところはやってみないとわかりません。塗装の方がかえって手間が少なかったなんてこともありえますが、他の家具への利用や、天然素材による表面処理を学ぶためにも損はないでしょう。
そして今回初登場のこの素材。新商品として大型の座卓を作るために買いました。相変わらず先行投資が痛すぎるこの世界、この木はコクタンです。シタン、コクタンは木材として別格の存在です。これは亜麻仁油で仕上げるつもりですが、天然素材による表面仕上げとコクタンという同じ条件で人間サイズのものを作ったら、300000円は最低でも覚悟しなければなりません。チーク + Oil Finish といううちでのお得意方法のちゃぶ台も、人間サイズなら100000円の覚悟が必要です。小さい見た目に似合いませんが、小さくても高級家具と同じ質感を持っています。素朴な昭和の味付けは、実を言うと家具に何十万も払える裕福な家の姿なのでした。人間サイズでやるには難しいことができるっていうのが、この世界の魅力なんですけどね。