お得意様の恥2018/07/18 22:50

印西へ戻ってきました。このまましばらく滞在し、23日には帰ります。それまでにこちらでできそうなものを仕上げ、四街道へは持って戻れそうなものだけを選んで持ち帰り、ワンフェスに備えます。23日では残り一週間ないので、さほど作業はできません。できるものだけ選ぶのが、この残りの使命です・・・と言っても、体が完全に動けば何の苦労もないのでして、残りの日々を完全にうまく使いこなすことはできないでしょう。できることだけやります。他に方法もないですし。次のワンフェスも、今の体を治しながら、委託のペースと合わせて調整していく時間となり、どれだけできるかわかりません。今のところは、小さくするつもりでいます。衣料部の方も、決して楽な状態ではないことがわかりました。作業が多少できるようになった程度で、量産型マンドラゴラ復活にはまだまだ時間がかかります。とにかく、今がもっともきついです。さっさとワンフェス終わらせたいです。まぁ、あと10日ですよ、耐えましょう。
さて、本日は生き恥をさらしてきました。ヨタお得意様限定の案内がまた来ていたそうで。いつものドライブタウン限定シリーズを手に入れるのです。行ってきてやるとは言っていましたが、この様子だと面倒で行ってくれないとか、忘れられそうな予感がして、自分で行くことにしました。
今までとちょっと違うのは、試乗した方、という条件がついたことです。行けば今までくれたんですけどね。予想では、別に乗らなくてももらえると思われます。6月に車検を出したばかりで、向こうも買う予定がないことはわかっているし、車検したばかりのお客さん相手に悪いサービスはできないでしょう。
行ってみると、早速持ってきてくれました。試乗いらんじゃないか。おまけに限定箱ティッシュつきです。たまに小さい箱ティッシュを作るんですよね。以前はAQUAのをもらいました。ちなみに前回はメモ帳でした。で、こちらとしてももらってタダで帰ることはしたくなく、500円を置いていきます。500円でできるメンテを頼むのです。前回ガラスコートをしてもらったところ、これが非常に長持ちして強力で、大変よかったため、またやってもらうことにしました。ガラスコートくらい自分でやれよって感じですが、結構面倒で、高いものを使わないと日持ちしないんですよね。ここはさすが販売店で、かなりいいのを使っていると思われます。そりゃ、販売店でお金かけてやったのに、ひと月くらいしかもたなかったんじゃ、サービスの質にも関わります。
いつものように頼みました。すると、現在整備が混みあっていて、時間が40分くらいかかると言われました。んじゃ、試乗していきますかね。最初に飲み物を注文して、まったりと待ちます。試乗担当者が出ていたらしく、あと10分くらいで戻ってくるから、それから試乗ということになりました。何となく、店の中の車を見ながら過ごします。コンパクトカーってのは、荷物が載らないんだなとあらためて展示を見ながら思いました。で、待ちに待って、やっと試乗です。

ええ、COROLLA SPORTと名乗っております。中間グレードの1.2ターボ車に乗りました。なお、現在はATしかないそうですが、8月にMTが販売されるそうです。開発が少し遅れていると聞きました。そもそもCOROLLAを名乗りながら、MTがないなんておかしいだろうと思いましたよ。ちゃんとあるんですね、そこは安心。
さて、新車案内を見てすぐ思ったのは、こいつはオーリスの代わりとして作られたとわかりました。見た目が今までのオーリスに近い、んで、オーリスは廃盤です。そもそもハッチバックならFIELDERがあるのに、こうした形にしたのはオーリスを意識して、製造と開発コストはCOROLLAのシャーシを使うことで安くする戦法でしょう。すぐわかるわ。今のヨタには、IMPREZAやAXELAに対向する車がありません。オーリスはすべての面において他のメーカーに劣ると言われていたので、COROLLAベースにモデルチェンジして、廃盤になったと、こういう流れと思われます。オーリスは他のメーカーの車種より出たのが古く、後発組より見劣りするようになったのはしょうがないかなと。また、ヨタを選ぶ人の多くが望むハイブリッドがなかった点も、大きなマイナスでした。
今度はハイブリッドもあります。ハイブリッドの場合は1.8NAで、ガソリンだと1.2ターボで、なんと、ターボを自分で入れたり切ったりできるという、すごい機能がついていました。COROLLAながら、足回りはリアがDWBという本格設定、期待できます。
さて、私の乗っているCOROLLAは110系、つまり20年モノです。ATENZAも初期型で、こちらは2005年です。比較的ATENZAの装備は充実していても、今の何かとコンピューター制御されているのはよくわかりません。運転する前に、装備の説明をしてもらいました。最近の車はエンジンがスタートボタンです。しかもこれ、左側にあるし・・・。サイドブレーキはなく、Pにして止まると自動的に入るそうです。サイドブレーキを使って峠を攻めることはできません。他、いろいろあるけど、試乗で使われる機能はそんなになさそうで、この店のいつものコースを行くことになりました。かつて車で異音がひどかったとき、走ったコースと同じでしょうな。試乗はここでは初めてですけど。
CVTなのにパドル式でMTのようにも操作できる機能つき。さて・・・そもそも普段MTしか乗ってないし、うちは二台ともMTなことは向こうも知っているはずだし、ATの操作説明も少し受けました。Dに入れると発進します。そこから右側の方へ入れると、パドル式の擬似MTになるそうです。いざ発進、そこまではよかったけど・・・うぉ !!
ATは勝手に前に進みます。店から出るには、少しブレーキを踏んだほうがいいかと思って踏むと、強烈すぎて、いきなりガッコンで急ブレーキになりました。は、これ、えぇ ! ATはブレーキのききが強いとは知っているけど、これはないだろ、強すぎだろ。CVTのためか、勝手に進む速度は極めてマイルドで、これは扱いやすいと思いました。でもブレーキがやばい。店から左に曲がるために、止まろうとして、何度もガッコンしまくり。あの、今時の車のブレーキはこんなに強いんですかと聞いたら、プリウスとかでも同じような設定らしいです。うそ、こんなの動かせるわけないだろ、どうすりゃいいんだ。
店から出るまでに何度もひどいブレーキをしました。やっと出ると、何やら警告音が。先ほどの説明の時、トランクを開けたのが、ちゃんと閉まらず半ドアになっているそうです。すぐ近くのビニコンに入りました。そこで止まるのにも、ひどいガッコン、急ブレーキ。謝りながら運転します。最初の信号をゆっくり止めました。でもひどい。
信号が変わって、また音がします。今度は何 ? 発進時に前の車と一定の距離が開くと、発進の出遅れがないよう、注意音が出るそうです。アクセルの感覚もわからんので、まずは車が少し動くのを待って、それからゆっくり踏もうと思っていたら、遅すぎるのか。エンジンは1.2ターボで、ターボをきかせると1.6くらいの力がありそうです。アクセルの反応は意外にマイルドでした。発進はマイルドながら、加速はきっちりしています。アクセルは非常に扱いやすいと思いました。
次の信号、前の車と一台分くらい開いて止まる・・・。ダメだ、扱えねぇ。その先のカーブは、少し速度を落とさねばなりません。えぇと、どれくらいの力で踏めばいいのよ。もう死にそうでした。てか、降りたい。ちなみにATENZAだと、そこは50kmくらい出しても難なく曲がれます。まぁ、あれはボディがでかいスポーツカーだからな。この車の場合は、さほどロール量もなく曲がれました。次の信号も停止線から車一台分くらい開けちゃうし、もうつらい。パドルでギア操作っぽいことなんてとてもできんわ。お店の人に、パドル操作もできますと言われても、すみません、足元の操作で精一杯でそこまでできませんと素直にお断り。
最後の交差点で、やっとうまく止まれるようになってきました。何となく。驚きは、道路標識を拾う機能でした。カーナビとの連動かと思いきや、道路標識をカメラで認識し、そこで制限速度を拾い、速度が出すぎならば警告音を出すそうです。へぇ、こういうのはいい機能だよね。安全の意識を高めるのにすごくよいと思いました。私は好感が持てました。
戻ってきて、一応元あった位置に戻すのに、バックも体験させてもらいました。えっと、Rに入らないんですけど・・・ボタンを押し込め、そうですか。手元を見ながら操作していると、前にも出ているからそちらを見ればよいと言われました。そもそも前に出ているなんて発想がねぇよ。ただ入れるなら楽ですが、段差を乗り越えないといけません。どれくらいアクセルを踏めばいいのかな ? 調子に乗ると飛び出そうで、飛び出るとブレーキがすごくて、怖いです。
んなこともわからんのかと言われそうですが、MTってのは、こうした微調整はブレーキではなくクラッチで調整するんです。だから、速過ぎならすぐクラッチを切れるし、理想的につなげます。ATだと右足ひとつでの操作のため、反応がMTより遅れます。それが非常に怖い。この時初めて、AとBの踏み間違えをする人の気持ちがよくわかりました。

決死のドライブは終わりました。本気で怖かったヨ。もう二度と乗らない。今まで乗った車の中でもっとも恐ろしい車でした。COROLLA SPORTとは名乗っていても、正直SPORT感はまったくなく、快適性重視。エンジン音に演出もなく、ボディ全体も静粛性と振動を抑える方向でまとまっています。ATENZAなんかは、エンジン音がわざと運転席に抜ける設計になっていますから、そういうのに比べると、決してSPORTではありません。一方でふわふわした感覚もなく、路面に追従している感覚もマイルドで、すごく官能的ではないけれど、扱ってつまらないかといえばそうじゃない。ステアリングの設定は絶妙で、軽いけど運転している感はしっかり伝わってきます。総じて、大人の空間と、わかりやすい走り、シンプルな外見で、足回りのしっかりしたCOROLLAでしょう。そういう意味ではSPORTかも。
ただ、AT設定は、私に扱える代物ではなさそうです。強すぎるブレーキにびびり、速度が出せない、カーブでの減速もできない。エンジンブレーキで代用できない。坂やバックでの微調整が怖すぎる。今時のATに乗りなれている人なら乗りこなせるのでしょうが、世間の人がこれを扱えているのかと思うと、どうしても理解できません。
結局、私の運転はMTの持ちうる様々な利点を使っての運転なので、それが取られてしまうと、初心者同然なのです。免許を取って20年近い人間が、停止線で止まれない、発進が出遅れる、急ブレーキ連発なんて、どういうことですか。まして紙免許でもなければ、日曜ドライバーでもないんですよ。その成果で、いつものミニカーを手に入れてきました。完全に恥を売ったな。