読み物系同人誌の禁じ手2018/01/20 23:24

これといって面白いネタがないので、読み物系同人誌のやってはいけないことについて書こうと思います。
この冬コミで出会った本は、秀逸なものがそろっていました。買うときにも選びます。いくら面白そうな話題に触れていても、それが読む気を起こさない内容なら買いません。評論、情報系は当たり外れがあります。ちなみに、適当に私の勘で読みやすさは決めているのではなくて、ちゃんと過去の Web デザイナー時代の経験からわかっていることです。

レイアウト面に関して、まずは字の大きさです。大きいのはけっこうですが、小さすぎるのは絶対読めません。部分的に小さくならざるを得ないならまだしも、全部を小さく書かれたら、目が疲れてとても読む気になれません。老眼の人なら読むことすら不可能になります。これはプロでも平気でやる人もいて、そういう人は見た目重視で実用性を度外視しているようにすら見えます。字は読める適度な大きさが必要です。
次、行間と字間です。行間と字間がすべて等間隔だと、横書きなのか、縦書きなのかすらわかりません。文字がどの方向に流れているのか、わかりやすい導線が必要です。字間が詰まりすぎていても読みにくくなり、行間が開きすぎていると、続いているのか他の文なのかわからなくなります。この調整は文字の大きさも考え、必ず調整しなくてはなりません。Game Legend で買った本の中に、ぱっと見で買ってしまった本がありましたが、字の大きさ、行間字間すべてにおいて堂々不合格で、はっきりいって読めません。目が疲れるだけで、読むことに集中できないのです。そこのは二度と買わないでしょう。本当に書いた人は読めるのか聞きたくなります。
そして空間も重要です。異様に開いている、異様に詰まっているものは信頼性を損ねます。情報には区切りというものがあり、区切りができていないものは、見ている者を不安にさせます。間がうまく取れないなら、色や枠線で区切ることもできます。白黒でも、グレーを活用して区切りを作れます。これは情報をまとめることに他ならず、書いている人がまとめきれていなければ、読み手だってまとめきれません。
見た目で最低限必要なものはだいたいこれくらいで、細かく見ればたくさんあるけれど、基本はこれに準じています。当たり前のことのようで、できてないものはたくさんあります。しかし、できてないと読みにくい、ひどい場合は読めないため、書いたものがすべて無駄になるということです。どうすれば相手にものが伝わるのか、それを考えないとだめですよ~、と単純なことなんですけどね。

文章の書き方も注意点があります。まず絶対にやってはいけないこと、それは上から目線です。オレ様視点とも言えます。確実に読み手を不快にします。説教するのとわけが違います。どれだけ当を得た内容でも、上から目線は、どうしてこいつにこんな風に言われないといけないの ? と必ず感じます。ギャグとしてわざとそういう書き方をしている場合は除いて、読者や話題を見下す書き方は、誰からも同意をしてもらえません。
自分の価値観を強制的に押し付けてくる書き方も嫌われます。典型的なものは、自分の好き嫌いをものの良し悪しと同化させてくる書き方です。客観性がなく、読み手を納得させる理由付けがありません。これは私の好みですが、など、読み手を考慮した書き方があればともかく、一方的に相手の価値観を押し付けられると、仮に読み手の好きなものが書き手の好みによって悪いものだとされていたら、読み手は不快に思うでしょう。同様に、理由無き好みの羅列も、意味がわかりません。こういうところがいい、と説明があればよいのですが、ただ好き好き並べられても、こちらが困ってしまいます。

レイアウトも、文章の書き方もそうですが、やってはいけないことの本質は読者が置いてけぼりにされる、読者のことを考えていないというのが共通しているところです。ただ、本には想定されてる読者層というのがあり、すべての本が万人向けに書かれているものではありません。そうした読者層のずれを読者意識から離れていると批判するのは筋が違います。つまり、客観的であるかどうか、自己主張するにしても、読者の立場を考えているかにあります。世の中の本には、流通品であっても客観性に欠く本はあり、そこを見抜くことは大事だと思います。客観性のないものをただ信じ込むのも問題ありです。情報リテラシーとも関わってきました。
評論、情報系同人誌を書くなら、読み手をまず想定しようということでした。