エスタシオン最後の日2017/05/31 23:59

このところ疲れております。ちとこちらの記事も抜け落ちておりますが、補完します。と、とにかくゲーセン閉店を迎えればまた気持ちもひとつ落ち着きます。やっぱりこのひと月はこのことでだいぶ考えることもやることもあって、一区切りつくことは、さびしいけど大切なのです。
夕食後に行きまして、20時半少し前ぐらいに入りました。閉店は23時50分、それまでがんばります。最後ですからね、これくらい見送りましょう。ここには5年通いました。閉店近くに来たこともあります。23時半になると店の電気が消えて、まだゲームはできるけれど、もう終わりにして帰ってねの雰囲気になるのです。それがけっこういい雰囲気なんですよ。夜つらいときとか、なぜか来たこともありました。ただ遊びに来ていただけより、私はつらい時間を何とか紛らわすことができないかと来ていることもたくさんあって、居場所があったことは感謝したいのです。他のゲーセンと違い、ここだけは感謝の気持ちがあります。
こちらは普段入ることのない正面入り口です。駅の通りに面しています。昔は入り口側にたこ焼き屋がありました。あるときからいなくなっていましたね。ここでたこ焼きってのもねぇ・・・アイスもあったけど、17アイスがゲーセンにあるし、もうちょいおやつっぽいものを扱えばよかったと思うんですけど、たこ焼きも安くなかったしなぁ。なんて昔を思い出します。
こうして、閉店前だからこそ見られる状況があります。他を見ても筐体がかなり減っており、一台だけしかなかったものは残されていますが、複数台あるものは移動していました。最後までやりに来る人はいます。そりゃ最後ですからね。向こうとしては、なるべく早くに移動するものは移動したいと思っているでしょう。閉店前にやるのもがなくなってはいけません。選んでうまく残していました。
他のメンバーはまだ来ていないようです。旧四街道台はすでに移動しており、ここに残る台は倉庫に入ります。新天地佐倉にて我々が頑張ったり、新しいお客さんがついたりで収入がよければまた二台体制に戻ることもあるようですが、まぁ、難しいかな。ちなみにDBCS買ったものの、結局ゲーセンでやることが中心です。家庭用移植は、確かにそのままかもしれないけれど、私が求めているのは筐体でしか感じられない迫力なんです。あの空気、あの緊張感。あれがないと、家でいくら同じゲームができたとしても、私は満足できないのでした。
あんなに最後は盛況だったバーチャロン4もどこかへ移動しました。これは筐体自体がかなり古くてダメージもあり、常時運行させるには大変でしょう。もしかしたら倉庫ですかな。とにかく、年月を経て台が増えてきたこのゲーセン史上、このスカスカ感は昔に戻った空気を感じます。あ、そういえばKOFも一組消えていましたね。どこへ行くのかなぁ。最終日だけあり、遊んでいる人はいました。
私が最初に感じたエスタシオンへの危機感、それがこのエスカレーターです。建物中央にあって、二階はビデオゲームと卓球台があります。ここは昔動いていたのに、あるときから階段になってしまいました。これを動かしているだけでも電気は使います。そういうところを削減するようになるってことは、あまりもうかってないのかなと疑いました。
ゲーセンは100円ショップみたいなものです。お客さんが落としていく基本は100円単位で、一回で1000円とかは売れないのです。また、どのゲームでも一度お金を入れればそうそう瞬殺で終わることはないわけで、100円で何分か粘ります。例えば私だと、100円で一時間に3ゲームとかいう場合もあります。クリアするまで20分とかかかるところもありまして、そうなると時間の割にゲーセンは案外もうからないのです。でも、それはゲームの仕様上仕方ないもので、そうなるとそりゃ、景品を取るだけの機械だけを置くようなゲーセンもできますわな。回転率を考えつつ、なるべく様々なお客のニーズに答えつつとなると、入れるゲームを考えたり、台数も考えたり、広い場所も必要で、やっぱり難しい商売だと思いますよ。こと四街道くんだりでは、ゲーム人口そのものがある程度限られるでしょうから、レギュラーの人々をうまくつなぎとめる工夫が欠かせません。駐輪場のサービスをしたりシニア割をしたり、LINEを使ったりスマホ充電サービスしたり、いろいろやっていたと思います。やっぱり欲を言えば大会かな。今は大会そのものが廃れていますからね。昔はゲーセン主催でやる大会が多かったものの、今では逆にお客主催で大会をやるところもあります。お客さんとの関係、とにかくこれですよ。それでも人が居つかなかったのは残念です。
最後は4人そろいました。バスの都合、ひとり先に帰りましたが、3人は閉店までやりました。すでに電気が消え、これが最後のプレイです。暗いために画面しか写らないのが、最後を物語ります。ああ、終わりましたね。
ゲーセンは閉店時間になると、すべてのゲーム機の電源を一度に落とします。その瞬間までいました。音がなくなるため、とても静かになります。最後まで残っている人はけっこういて、皆で拍手しました。店員さんにありがとうと言いました。下の階ではまだ動いており、下の階のお得意さんと店員さんとが最後のお別れをしていました。そうです、大好きな場所があり、そこで過ごした時間は何より大切なことなのです。

閉店騒動もこれにて終わり。告知を受けたときにはあまりの衝撃にどうしようか悩みましたが、サークルで意見を交わし、最後はこちらからゲーセンに台の移動をお願いして、筐体だけは何とかつなぎとめることができました。これから先へのつなぎができただけでも幸運でしょう。それは5年間通ううちに覚えられて、向こうも毎週やるものとして認識してくれていましたから、いわば日常の成果です。ゲーセンはなくなるけれども、その中でやれることはしてきたなと、自分なりに納得できるものはあります。
ああ、でも、手軽にちょっと寄れる場所、大事だったんですよ。ありがとうエスタシオン。