日本ホビーショウ参戦2017/04/28 23:15

日本ホビーショウはなかなかよいらしいですぞ。結局昨日は衣料部と縫製部がホビーショウに行き、私はアキバへ行ったのですが、チケットは三日間使えるそうです。ならば今日行ってみるかということとなりまして、縫製部が脱落し、そのチケットを私が持って、衣料部と共に向かうことにしました。
大きなイベントとはいっても、コミケにはかなわないわけで、ここの階段がよく見えるのは、とても新鮮味を覚えます。コミケでなく来たことは、最近では i-doll & marche だけです。

残念ながら、ショウの写真はありません。展示品も撮影禁止のところが多く、物販で人がいるところの写真を撮ってもしょうがないし、写真なしで様子を報告します。
平日ながらに人の数はかなりいました。手芸関係というだけあって、来る人のほとんどは女性です。たまーに男がいる感じ。しかし、この熱気がすごいですね。ワークショップがとにかく多くて、ほとんどどこでもやっています。物販は物販で、ワークショップはワークショップで、ブースの中に押し込めます。だから密度はものすごくあるのです。展示に広々使える余裕がないと言うべきでしょう。手芸用品で目にするメーカーやお店はだいたい来ています。新商品や開発中の商品の紹介を中心にしているのかと思いきや、ワークショップを中心として、それに関係する商品を売るスタイルがほとんどでした。TAMIYA なんかも来ています。でも、プラモやミニ四駆は置いておらず、デコスイーツ用品のみです。関係してエアブラシやピンセットなど、使える道具も置いています。KURETAKE が来ていました。呉竹じゃなく、KURETAKE です。呉竹といえば書道用品と墨なのに、紙やその加工道具、ペンしかないんですよ。どういうわけかサンキは服地じゃなくてアートフラワーだし、フタをあけて見なければわからない感満開です。
私は私なりの視点で、使えそうな道具を探し、刺激になりそうな情報を探しました。お世話になっているところで、PROXXONが来ていました。電動工具でお世話になっています。一般的工具より、木工などに特化した専門工具を扱っています。そこでたまたま、買おうか検討していた工具の実物が置いてありました。想像以上によく、これは今度買いたいところです。普通ならそうやって見ていると、関係者が話しかけてくるものですが、そこではワークショップにすべてかかりきりで、私の存在すら気付けてもらえてないかもしれません。トールペイントの道具屋として参戦しており、フォトフレームを木で切り出して作るワークショップの最中でした。どこでもワークショップが基本です。作り手の熱気ですね、これがすごくあって、イベントを盛り上げていました。

アメリカンフラワーもありました。私ですね、これをやってみたいんですよ。しかもワークショップ・・・いや、ワークショップしかない状態でした。ただ、やっていると他を回って見切れる時間がなくなりそうです。それくらい多くの団体が参加していて、こりゃ、最低でも二日にわけなければ、まわれないです。時間が余ればやろうと思っていたけれど、結局できませんでした。自力で勉強するしかないのかな・・・。
一応、ミニチュア屋として、ミニチュア関係もまわりました。ドールハウスで出しているところが少しだけありまして、見て回ります。使えそうなものをいくつか手に入れてきました。ドールハウスは、ある程度部品があればいいんですよ。究極のひとつを作る世界だからです。でも私は、フィギュア相手の商売ですから、高いものは作れないし、数も必要です。でもって、ドールハウスの品質を保ちたいわけで、無茶なことをしております。自分の無茶ぶりが感じられます。私もドールハウスを作るべきなのでしょうか。最後は、どっちがお金になるのかというだけです。ま、そういう複雑なことを考えるのはやめておきましょう。

minne という、いわゆる marche っぽいものも同時開催で、そちらもホビーショウのチケットで入れます。実は衣料部が、独立して marche をやってみたいという話があります。ドール服を売るのではなく、バッグ屋を始めたいと言うのです。そんな研究も兼ねて、いろいろ見てきました。今までこういうイベントを見てきて思うことはだいたい同じで、値段が高いのと、バッグなら作っている形がみんな同じというのがあるのですが、やっぱりそうでした。楽しめないことはありません。ただ、値段すら出していないところがけっこうあって、受身のやり方が楽しめませんでした。ホビーショウは、みんな商売でやっていますから、人を呼び込むための努力も工夫もすごいし、熱気があります。それに比べて、趣味でやっているだろう人が多い minne では、もう売り手が受身なのです。来てもらえればそれでいいで終わっていて、買ってもらおうとするアピールが非常に薄いんです。この温度差がひどくて、結局 minne はほとんど見ず、ホビーショウにしっかり時間をかけることにしました。私の探しているものは、完成品ではなくて材料だというのが、一番大きなところでしょう。

買うものは買いつつ、いろんなものがあることを見てきました。JOYFUL-2 を昔から行きつけて、様々な手工芸の趣味に触れている身としては、そういうものを提供している企業、高めてプロになっている人を見る場所で、様々な趣味を近くで感じられる、とてもよい場所でした。また、企業の工夫も感じられました。
例えば、畳のふちを作っている会社では、様々なふちを手芸用として作って、それを活用した作品を紹介しつつ、材料を売っていました。畳のふちはとても丈夫で、幅は短く一定であり、端の処理がいりません。感触も、やわらかいものからかたいものまでそろえ、色柄は多数あります。中にはキティちゃんもありました。
すぐに思ったのは、畳の業界の厳しさでした。近年和室のない住宅なども増えてきて、畳の需要が減ってきていると言われています。畳の需要が減れば、畳のふちの需要も減ります。それでは会社が成り立っていきません。そこで、ふちの特性を活かした新しいビジネスチャンスとして、手芸での活用をしているのだなと思いました。だから、適当じゃなくて、本当に手芸のことを考え、使ってもらえるように商品を揃えているんです。色柄も様々、軟らかさも様々で、満遍なく必要なものを揃える工夫が見事でした。
参加する企業も一般参加者も、作り手と材料の供給者の出会いを求めていました。ここで知ってもらう、ここで買ってもらい、続けてもらう。買う方は、面白い素材を知りたい、新しいものと出会いたい。そんな思いがいい熱気としてありました。私もいい買い物ができ、勉強になりました。

来年も行きたいです。行くなら二日間で行って、じっくり見る日と、ワークショップを回る日で目的を分けないとうまく見切れませんね。今年は初めてで要領を得ました。次こそはアメリカンフラワーの体験をしたいです。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
Spam書き込み対策のための処置です。ここの管理人の名前をひらがな7文字で答えてください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://tampopo.asablo.jp/blog/2017/04/28/8506279/tb