難解書2017/04/09 22:50

文化帝国主義に関する本を読んでおります、いや、読み返しております。昔読んだときも、難解であると思いましたが、今読んでも難解です。というより、必要以上に厳密すぎる感があります。専門書としては優秀だけれども、その分野を新たに学習しようと読むには、あまりに専門的すぎて、学者のための本すぎるんですよね。これがすんなり理解できるなら、この本はもういらない、つまり、この本の内容が完全にわかるなら、最初からこの本を読む必要はないということなんです。ことを厳密に考えたい気持ちはよくわかるけど、遠まわしが過ぎると途中で飽きます。いつまでたっても論理的なロジックばかりで、本質的な話題に切り込んでくれなければ、何を言いたいのかわかりません。学問書は、入り口から読み手を門前払いしてはならないと思うけど、この本は門前払い感があまりに強すぎます。また読むのが面倒になりました。
昔は、ある程度こういうのは仕方ないと思っていました。今は学問の世界から距離を置いていますので、より客観的に考えると、買う方はお金を出して買うのだから、少しはそこも考慮しろやと思います。論文と専門書籍は性質が違います。同じ書き方では、物を伝える立場として、いけないことだと思います。やっぱり極端ではダメなのです。