売り上げ分析 WF2017w レポ22017/02/23 23:51

ワンフェスの売り上げ報告です。全体的に、売り上げ総額は悪くないものの、一方で売れ残りも多く出ました。在庫は委託で使いまわしたり、今後他のイベントに参加する場合は有効活用できますが、できればやはりイベントでなるべく売れて欲しいものです。売れ方は、再販を繰り返しているものが余る傾向にあり、商品入れ替えの必要性を感じさせられます。ただ、今回売れなくても次に出したら売れた、ということも過去何度もあります。衣料部の売り上げは今回悪いのですが、これも波があります。卓は3卓取りました。3卓が直線に配置されることはほぼなく、角地になることが普通です。角地で3卓は、2対1に机が並ぶのか、1対2に並ぶのかで、それだけでも売り上げには影響が出るのです。今までのデータからは、2対1になるときは衣料部の売り上げは下がる傾向にあります。これはつまり、衣料部の卓だけ分離されている状態です。角地に置く、自作テーブルの使い方で卓の一体感が変化するので、なるべくここもうまく使わなくてはなりません。
しかし、服飾見本は衣類のすぐそばに置かねばならず、すると衣料小物が服より先に並び、やや見方として不自然な並びであるのは否めません。この結果、今回の衣料小物は不振でした。売れるものは売れてしまいます。服に合わせることを意識しないものは売れます。また、すべてのカテゴリーにおいて、何度出しても確実に売れる商品があり、衣料小物ではトランクとブーツが代表格です。やはりそれらは好調でした。今のところ、夏用帽子もいい売れ行きを保っています。これが何度続くのか、今のところはわかりません。季節物のマフラーは、そこそこ売れました。マフラーも、最初出した頃はほとんど売れない時期もありましたが、今はだいたい売れてくれます。
衣料小物で不振だったのは、まず巾着です。これが不思議で、前回巾着は人気でした。今回だけが異常に売れない回で、なぜ今回不振だったのか、これはまったくの謎です。毎度ある程度の数が出ているアイテムなのに、よくわかりません。かさ、冬用帽子、バッグ系のアイテムもあまり売れませんでした。しかし、あまり売れないけれど、出せば必ず少しは出るアイテムでもあり、逆に言えばピンポイントの需要を突いているアイテムとも言えます。生産数を減らしても、売っていくべきでしょう。
さて、小物です。今回小物は準備段階で20種類以上を途中まで作っていました。が、土壇場で体調の悪い日が多くあり、結局完成させられず、品数が大いに減ってしまいました。小物はレギュラー品になっているものが非常に良く売れます。今回はレギュラー品中心のため、売り上げは悪くありません。新商品はネタものが多く、正直売れるか心配でしたが、まぁまぁだったと思います。新商品の小物はビールに合わせたおつまみとして企画されていたものですが、結果的にビールがないけどつまみだけは出来上がってしまい、商品として訴求力が足りなかったと思います。次にビールは出しますので、それが出てくれば変わるかもしれません。
大福が少し残りましたが、これは番外編小物みたいなものでしたので、十分です。あみあみ様で売った、和菓子セットの余剰生産分でした。生産途中で部品がいなくなったり、完成度が低かったときの予備として、多めに作っておいたものです。合わせて27個ありまして、21個売れれば十分でしょう。もともと大福は初回に大量に作り、何度も出してきた商品で、今更売れないだろうと思っていましたから、まずまずの成果です。新商品の今川焼きについては、ちょっと危ないかなと思っていたら、やっぱり不振でした。Twitter での反応の悪さ、内部での反応の悪さから、もしかしたら危ない ? と思っていた結果、そうなりましたね。おそらく色のせいでしょう。これは、私の怠慢です。悪くないけど、もうちょっとよくする方方がありますので、在庫はひっそり色を変えて出します。
久々の栗ようかんは、今までになく大きなカットにしまして、オビツろいどやキューポッシュにも対応できる大きさにしました。あまり意識されなかったかもしれませんが、しっかり売れました。久々でしたから、新しいお客さんには新商品のように映ったでしょう。注目はやきいもです。袋入りになった今回、非常に人気を博しました。前回は小さく作りすぎた反省を生かし、大きく作って印象を強くした上に、袋の好印象が重なり、再販アイテムながらも新鮮な印象があったようです。
みかんは明確にLサイズと分けて売りました。これもオビツろいどやキューポッシュ対応です。好みで大きいものを買っていく人もいたようで、企画としては成功でした。結局完売ですが、深く考えたくありません。Lと合わせて337個も作っているのに・・・じゃあいくつあれば足りるの・・・。昔のように、会計でもみかんを売るべきでした。ちゃぶ台セットを買いながらみかんを買わない人もいまして、営業不足でした。
お皿は3枚残して完売です。今回は数がやや少なめでして、品不足感がありました。大きいお皿の人気があり、残ったのは小皿です。黒の皿は、作ってあるけど塗っていない状態で出せませんでした。やはり黒もほしいところです。覚悟は決めているんですよ。みかんとお皿は、一年でそれぞれ1000個必要なんだと。作るしかないんだと。
もうひとつ、小物で市販品のグラスを売りました。少々難ありの品ですが、ガラスで質感も良いし、うちで売れば欲しい人は結構いるんじゃないかと思いました。実際、買われる方はかなりいました。今回は試験的に投入し、持っている数の半分を出したので、次回に残り半分も投入します。ただ、もう少し仕入れられそうな話もあり、もしかしたら今後継続的に売れるかもしれません。

小物の棚には中物も一部おいてあります。中物は今回好調でした。Twitterで受けがよかった虫取り網ですが、結局全部売れました。コケ玉を久しぶりに再販して、こちらも完売です。コケ玉は毎度仕様が変わっておりまして、毎回買うと、実は微妙な違いが楽しめます。どれがいいかは好みの問題もあるでしょう。盆栽も毎度10個限定のアイテム。確実に売れます。なお、盆栽は衣料部で製作している特殊な中物です。鉢は私が作っておりますが、肝心の部分は衣料部で製作しています。
小物の棚と家具の棚の間にひもを通して、床と壁のセットの看板をつるしました。家具の前に床と壁のセットを置き、部屋を作ってから家具を置くという構想を打ち出したつもりでしたが・・・。売れ行きは伸びませんでした。以前は欲しいと言うお客さんの要望と、提供していたものの色柄が合わないケースが多く、売れ残った反省をふまえて色柄を落ち着いたものにそろえました。
お客さんの反応を見てわかったことは、売り方の悪さがかなり大きかったようにも思います。お店全体を見ると、看板があって、その前に選ぶべきものが置いてあります。でも、列に並んで物を見ていると、映り方が違います。
机の上ばかりに注目しがちになり、看板が視点に入ってこないという人が多くいたようです。売っていると書いてあるのに、売っているんですかと聞かれる状況が多数発生し、置いてある商品見本が、ただの展示物になっていた人もたくさんいたでしょう。買い方のガイドも、前回のやりかたをほぼ踏襲していますが、わかりにくいようです。決して商品のアイディアそのものは悪くないと思いますが、うまくそれを売っていく工夫が足りないと思います。また、色についてですが、おそらく半分近くを標準色と言っている、薄い茶色の床にするぐらいの割合が人気かもしれません。もう床の色は選ぶのが無意味ではないのと思わされる一面もありました。
しかし、今回の展示に使っている赤の部屋、家具と合わせてみてもそんなに悪い印象はないと思うんです。赤の人気がないため、こうして思い切った見本を出したのですが、売り上げには貢献しませんでした。私は部屋全体をひとつとして考えてコーディネイトするべきだと考えていますが、部屋が先にあって、家具が後にあると、部屋の選択肢が違ってくるかもしれません。
家具ですが、今回はソファを中心とした家具を押し出してみました。新商品ということもあり、ほぼ売り切れました。中でもソファテーブルは独特の重厚感があって、人気がありました。ソファは多種類のフィギュアが座れるという特徴がありますが、もっと見本で全面的に出すべきでした。しかし、ピンクのクッション柄の方だけが3個売れ残り、人気が分散したようです。部屋の見本にワインレッドの方を置いていたことから、部屋の雰囲気と合わせて印象がよかったとも思われます。マルチ棚はあまり売れないんじゃないかと心配しておりましたが、2個余りと、健闘しております。次作ったら売れるのか、という問題がどれもつきまといます。しかし、ソファテーブルはこのままいけそうです。ソファももう一回は20個以上出しておこうと思います。新作はアピール不足が否めません。
レギュラー品は、ふとんと座椅子の売れ行きが落ちています。しかし一定数はほしいアイテムであり、今後も細く出していく予定です。ちゃぶ台とこたつは完売しました。一見のお客さんを取り込めるアイテムのため、今後も出していきます。
キューポッシュやオビツ11を見据えたサイズの家具、ミニ縁台とミニテーブルセットは今回不振です。もともとテーブルセットはあまり人気がありません。一方でソファテーブルは売れるので、どういうテーブルが売れるのかの指針になります。ミニ縁台は行き渡った感もあり、次回生産は見送ります。在庫は委託にまわし、おそらくワンフェスには少量余るでしょうから、次回はそれの持込をして、しばらく作らない可能性があります。
こうして家具を見ると、どこで売り上げを出していけるのか、実はかなり難しい状況になっています。レギュラー品が先細り、新商品も必ず完売できるわけでもなく、非常に難しい状態です。方法は、とにかく種類を出して、ひとつずつが小さくても、幅広く稼いでいくしかないでしょう。
衣料部です。少量在庫を出しながら、需要の高まるオビツ11やキューポッシュへの対応を広めました。種類は大量にあるのですが、少量在庫も多いため、全体的な売り上げは少なくなりました。サイズごとの人気を見ると、13cmクラスの人気が今回は低く出ました。今まで売れていたのに、今回出ない、謎の事態です。今回だけなのか、先も続くのか。15cmクラスは安定しています。神姫が出ない実情、ピコニーモMへの期待が高まりますが、どのあたりがきいてきているのかわかりません。着物は一時期売れなくなったのに、最近はまた売れています。衣料部はこうした波が常にあります。
オビツ11は新作の人気に対し、従来品が売れず、これもどう読むべきか難しいです。オビツ11は簡単に手に入るし、ユーザーは確実に増えています。やはり男の子向けがもっと必要でしょうか。いずれ対応商品数がまだ少なく、新商品を増やしていくことが求められています。
キューポッシュの売り上げはいまひとつ伸びず、新商品で袴が出たものの、従来品と同じ反応しか得られませんでした。大きく人気は出ないけれど、毎度一定は必ず需要のある状態です。今後大事なのは、広報活動だと思われます。新商品を追加しても、現状はおそらくあまり変化がないものと予想されます。それよりも、キューポッシュの服が手に入る場所があることを多くの人に知っていただき、買いに来てもらえるよう仕掛けていく必要性を感じます。キューポッシュはTwitterでの情報戦略が仕掛けやすいため、積極的利用をしたいものです。

売り上げを見ることで、売れてきたものが売れなくなってくる実態が鮮明にわかってきました。売り上げは静的データですが、これに現場でどう売れていったかの動的データを重ね合わせると、リピーターの人の多い時間ほどレギュラー品の売れない現状は明らかで、新商品を軸とした戦略に変わらなければ、売り上げは落ちる一方であることが予測されます。
また、新商品を出していくことを確実に告知、なるべくできたらすぐ告知し、Twitterではキューポッシュやオビツ11、ミクダヨーを使って、積極的に情報を発信し、興味を持ってくれる人の層を確実に広げていくべきでしょう。こちらからフォローして、フォローを返してもらうことを期待しながらフォロワーを増やしていくことはしません。発している情報から自発的に興味を持ってもらえない限り、情報はただ横に流れるだけです。

分析をもって、厳しい現状を自覚しました。身が引き締まる思いです。

コメント

_ みずも ― 2017/02/24 22:15

ワンフェス、お疲れ様でした。
今回も、いくつか購入させていただきました。(今回は少な目でしたが申し訳ないです^^;)
グラスは私も目に留まって、オッと言って買ってみたり、よく見かけるもの中にこうやって新作を見つかるのは楽しいですね。
次回もふらりと行きたいと思っておりますので、的よろしくお願いします。

あと、オフ会の時の返事ができておりませんでして・・・、あたたくなって、落ち着いてきましたら遊びましょうw

_ 赤はやめなはれ な 「そ」 ― 2017/02/24 23:40

赤い壁と床はねぇ.....きっついなぁ( ;∀;) ....まず映えるシチュとアイテムが無い....ガンダム座らせてシャァザクが説教するシチュだったらなんとか....( -人-)うーんやっぱりきついな....巾着は...おそらくは初見の時は珍しいのと携帯のストラップにしていたのでせう....(並んでいる時&物色中の女子の会話から)

男子の財布は紐がぎっちりなので女子(腐含む)の購買心を掴むのが大事かと?....

_ きしもとまさき ― 2017/02/25 02:04

みずもさん

どうも、お買い上げありがとうございました。差し入れまで、すっと短いタイミングで、なんだかいただいただけになってしまい、ろくにお礼もできず、ここであらためて感謝いたします。
新作を投入すると、やっぱりお客さんは喜ぶであろうし、長く来ている人はそれを期待するでしょうから、毎度必ず必要です。しかし、必要なその新作の量が、今まで通りではいかん現状で、どれだけ力を入れていかねばならぬのか、本気度が試されます。これからもよろしくお願いします。

返事なんてのは、こういう関係になってくれば、別に無理に書かなくともわかりますから大丈夫ですよ。気にしないで、ここでもう書いたことにしちゃいましょう。そしてね、今年はみずもさんと飲みたいですよ。酒は飲めないけど、それっぽいことしたいです。落ち着いたころやりましょう。

_ きしもとまさき ― 2017/02/25 02:22

そ さん

部屋というのはいろんな色の合わせ方がある、というのを伝えたく、こうしてやっております。きっついと感じる人もいるだろうし、案外素敵と感じる人もいるだろうし、そこはひとつの提案です。
展示はあくまで商品見本のため、商品の使い方の例ですから、昔みたいに展示らしい展示ができません。より現実的な使い方に沿った展示になり、あまり見栄えは考えていないのです。売り物しかない、という現実がそこにはあります。深く考えてもおそらくどうしようもありません。ある意味、商売に徹しているのです。適度に面白く程度が限界です。
巾着は人気が高く、今回だけ過去になく急に不振で、一概に飽きられたとは言えないでしょう。ストラップにすると言う人がいるくらいなら、使い方の多様性があり、飽きられないアイテムになるんですがね。今回は謎に尽きます。

うちは女性のお客さんが多い方だと思っていますが、レジの前にいる限りでは、女性の方が冷静で、買いすぎない方が多いです。というか、女性が一人で来るパターンが少なく、友人と来て話しているのが多いから、理性的に抑えている状況を見ることが多いだけかもしれません。とにかく、小さい男の子ドールがこの数年で増えた影響で、そういう人へのアピールが重要なのは事実でしょう。

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