Sonic づくし2016/12/21 23:50

注文していたCDが届きました。自分へのプレゼントです。先月のMUCKさん励ます会のときに、ふと Sonic 1 & 2 OST が出ていることを知りまして、ついでに昔手に入れ損ねた Sonic Adventure 2 のOSTが今更手に入らないかと探せば、全曲入っている当時のものとは違うけれど、選曲されて入っている20周年記念アルバムが出ていることを知りました。ということは、Sonic Adventure 2 が出てから10年経過しているということです。2011年に出ているもので、さすがに在庫がわずかとなっておりました。今発見できたのは奇跡でしょう。選曲されていながら、欲しい曲は入っているので迷わず買いました。
作業しつつ聞きますが、まずはじっくり聴きたいところでございます。Sonic Adventer 2 のサントラを当時出ているのを知りながら買わなかったのは、正直思い入れがあまりなかったからです。ゲームとして2は難しすぎました。単純にクリアするだけならいいのですが、このシリーズにはクリアの評価点がありまして、Sonic Adventure では時間のみの勝負でした。この評価点により手に入るエンブレムを集めることもゲームの目的のひとつで、やりこみ要素となっています。ただ、最高評価のAを出すためのタイムはとてつもなく厳しく、最短ルートを探しつつ、一切無駄のないプレイが求められました。これは本当に泣きを見ました。
2になって、評価は点数になりました。面にあるギミックを探しながら、そこをミスなく美しく抜けることで高い点が入り、ゴール時の合計点で評価が決まります。しかし、点の入る場所を見つけるために様々なプレイが要求され、探索プレイが増えました。しかも途中で死ぬと点数がリセットされるため、探索の積み重ねと極限のプレイが要求され、やりこめると考えられる反面、難易度が高くなりました。さすがにやりきれなかったですね。その上面数も多くて、全部やる前に挫折しました。いいゲームだったのですが、あまりに面倒すぎたのです。だから、ゲームに寄せる情熱のその分冷めまして、サントラをパスしました。
実際、サントラを聞いても思い出せないシーンが多いです。それでも、思い出に残るすごくいい曲がありまして、それさえあれば今はいいかなと思いました。ずっと手元に置いておきたかった曲が手に入ったのは満足です。Sonic 1 & 2 の方は、やはり2011年に出ていますが、この時期に出すサントラだけあって、内容は最高と言えるでしょう。何せあの、Sweet Sweet Sweet がシングルとして入っているという、泣きの入るサービスです。Sonic 2 のEDを歌にしたものがあるのです。それがこのSSS。ちなみにSonic 1 & 2 の曲を作っているのはDreams come ture の中村正人で、歌はアルバムにしか入っていないのですが、このサントラにはそれを切り出してシングルとして入れています。その当時一度だけ聴いたことがありました。中学生のとき、給食で昼の放送があるのですが、それでこのSSSが流れました。聴いたとき、これSonicの曲だよと、興奮して友人に語りました。しかし、その当時でもシングルで出てないことはわかっていたし、これどこから出てきて、なぜSonicの曲を歌にしたのと謎ばかりで、もう二度と聞けることはないと思っていました。このサントラで、謎はすべてわかりました。そしてまた聴けるとは・・・。中学生以来ですよ。
今だと中村正人を起用したことは話題作りみたいに思われますが、当時そういう意図はまったくなく、純粋に作曲家としての可能性を買われたからでした。J-POPで愛される覚え易さ、口ずさみたくなるよさを入れたかったゆえに起用され、結果的に高い評価を受けました。ただ、このサントラでのインタビューでは、FM音源での表現幅に限界を感じていたようです。これは私もかつてそうでして、生の演奏や高度なシンセに対してFMの不自由さと同時発音数の少なさは厳しいものでしかなかったのですが、古代祐三やOGRなどのFM音源に対する姿勢を見て、FM音源を楽器として魅力を引き出すことも可能なんだと思いました。やっぱり育ってきた畑の違いでしょう。どれだけシンセが良い時代になっても、それにFMでしか出せない音をあえて入れる姿勢には感動しました。

と、話題は尽きぬところですが、また胸を熱くしてくれる音楽を手に入れまして、満足しております。