仮の完成2014/05/08 21:40

昨年12月に改良第一段階を終えたお花ちゃんですが、今日やっと最終工程まで終えました。・・・でもやり直しせざるを得ないでしょう。しかし時間もあまりかけられないため、とりあえず現状のまま運用し、余裕があるときまたやり直すことにします。
んじゃまずそのできあがりを見てみましょう。
こうなっちゃうとどこをいじったかあまりわかりませんが、今回行った第二段階は、塗装とパーツの取り付けです。第一段階で重要な加工は終わっていまして、その割に最後に失敗するのはどうなのよと思いつつ、第二工程を見てみましょう。
第一工程は、顔の変更と、髪の改造です。髪は前髪パーツ取り付け位置を 1mm 前に出し、表情を見えやすくすることを行いました。そうするとスキマができるわけですから、当然そのままだとガタつきます。そこで、前髪の裏に 1mm のプラ角柱を貼り付けて、ガタが出ないよう固定しました。こうした加工をするために髪の塗装を落としていますから、髪の再塗装が必要になりました。どうせ塗装しなおすのだから、髪のパーティングラインも落としています。
そして重要なのが、髪に取り付ける4本の花房の固定方式を変更します。標準では神姫特有の 3.3mm ダボによる取り付けですが、これが大変落ちやすいものでして、パーツをなくす元にもなりかねません。そこで Hobby Base 製の 1mm ボールパイプを使い、髪にボールをつけ、花房に受け側パイプを入れる方式に変更します。パイプは 3mm のため、花房にもともとあいているダボ穴に入れれば、接着固定できます。髪のダボはもちろん落とします。
ボールジョイントになれば若干の可動域増加が見込めますが、ボール軸を根元まで入れてしまうため、可動の改良にはほとんどつながりません。
前髪加工の結果をこうして髪まで色のついた状態で見ると、かなり効果があります。ま、顔そのものをいじっているのも大きいですが。髪の色は元の色はかなり黄色が強い印象がありまして、もっと淡い色に変更しました。色はガイアノーツのキャメルイエローに白を加えたもので、明度二段階です。
花房の取り付け方式変更により、少しだけ花房が浮いて付きます。
透明のジョイントを使ったのは、浮いて見えるジョイントを目立たなくするためです。こうして見ると髪の明度二段階がわかりやすいですかな。
とっても重要なのがこれです。実は前の写真でもわかりやすいですが、これが一番わかりやすい。さあ何でしょう ? 答えは、髪のパーツの合わせ目がないことです。表情替えパーツのある神姫では、前髪と後ろ髪は別パーツである意味があります。でも替えのないお花ちゃんにとって、前髪と後ろ髪のパーツ分割は、合わせ目に過ぎません。なので、模型製作の原則に基づき、合わせ目は消します。
消すといっても、これはプラモではないですから、溶着で消すことはできません。で、さらに言うと、前髪はパーツが薄くて曲がりやすく、そのまま後ろ髪とくっつけてもすぐ取れてしまいます。そこでパーツの接合部分を切り落とし、代わりに 2mm プラ角柱で置換して、造形しなおします。実は前髪の先端も固い素材に変えています。これは先端を切り落とし、切込みを入れて 0.14mm プラ板を挟み、そこに瞬間接着パテを盛り付ける形で造形しました。こうしないと先端が簡単に曲がってしまうからです。曲がると不都合があります。
不都合の前に、前髪と後ろ髪を一体パーツにすると、顔のパーツが入らなくなります。そこで、パーツを入れるときに干渉する部分を微妙に切り落とすと、取り外し出来るようになります。ただ、あまり削るとすぐに取れてしまうため、ひっかかる部分を残しつつ調整します。なお、耳は最初からありません。
これだけやっておきながら究極の失敗がこれ。塗装にひびが入りました。これは見えやすくするために写真に加工を加えているもので、実際のところここまでひどく目立つものではありません。が、ひびが入るといずれそこから塗装がハゲます。落とした衝撃で・・・なんてのが一番怖いです。
前述の通り、塗装は普通にガイアノーツの塗料でしており、Vカラーのようなものを使っていません。つまり、変形すると塗膜が割れるのです。前髪の先端を固い素材に変えたのは、とがらせる目的もありますが、接触しやすい先端の変形を防ぐ目的があります。でもここにひびが入るとは、うかつでした。
原因はボールジョイントの軸を入れる際に力がかかったためです。もちろんこうなる危険性は最初から予測しており、穴はあらかじめ大きくあけておいたのですが、足りませんでした。PVCはやわらかく、穴を開けてもバイスが外側に素材を押してしまうため、目的の径をきれいに得ることができません。あけたときにはぎりぎりいけるくらいでしたが、実際はダメでした。
あらかじめボールを入れた状態で塗装する方法もありましたが、ボール軸をぎりぎりまで入れるのと、塗り重ねの多さから、効果的なマスキングが難しいと判断してやめました。ちなみに塗り重ねは5回です。5回塗り重ねるところにマスキングをすると、マスキングをはがしたときに、境界の厚みが大きく、そこから塗装がはがれていく危険性があります。
結論は、マスキングしないで塗装し、一層塗るたびにボールの塗装を落とすのがよいでしょう。それでもおそろしいのが、ボールと軸受けを合わせる時、押し込まざるを得ないので、そこでやっぱり塗装が割れる心配です。んじゃあ、軸受けまでつけた状態で塗装すれば・・・。それがいいかもしれませぬ。

こうなった以上、いずれやり直さないとダメで、そのためにボール軸類の接着はしていません。パイプと花房もしかり。でもなぜか意外に外れないのでした。できあがってすぐに直すのも心が折れるゆえ、当面実用に問題なければこのままにしようと思っています。実はここ意外にも、後ろの花房の付け根の塗装がハゲてます。ま。ワンフェスのためのモデルやるくらいには問題ないから、今は仮の完成を拝みましょう。

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