使わないとわからない2011/08/17 22:47

車の塗装はボディ部分とシャーシ部分を日に分けて作業すべきだというのが持論ですが、今回は内装がモノトーンのため、いけるかと思いました。ダメダメ、目標としているところまではいったけれど、時間がかかりすぎです。この炎天下で塗装をしているとですね、まじめにやばいです。長時間作業は避けるべきでした。
内装は三色構成で、マスキングは一箇所のみ。当初ほかの色合いを考えていたのですが、内装がかなり省略されていまして、うまく色を切り替えられるラインがありません。仕方ないので久しぶりに黒のモノトーンでいきました。車体色から考えても渋いと思われまして、これはこれでいけるでしょう。
本当に大変なのはボディの方です。こいつは白をベースに雲母堂本舗の「AGパール」を使う、もといその色実験のために作っておるのですが、白系パールは汚れが目立つから、かなり厳しいものとなるのが予想されます。あまり白系パールを毛嫌いしているのも難ですからね、練習ですよ、練習。完璧にできなくても、色合い、隠ぺい力、使い勝手がわかれば今回はよしとします。

さて、この塗装は新しいエアブラシの性能テストも兼ねていますが、思いのほか厳しい作業でした。今まではエアブラシで吹くための塗料濃度調整は一発で決めていました。そりゃ6年も同じものでやっていれば、目分量で加減はわかります。エアブラシが変わったら、やっぱりうまくいきませんでした。カップの形が今までと違うため、同じ加減ではできません。さらに、塗料の成分が下にたまりやすく、逆噴射して塗料を混ぜる「うがい」をしても、時間がかかります。当然、溶剤を先に入れてから塗料を入れていますが、効果は微妙。塗装中も頻繁にうがいをしないとすぐ塗料が下にたまってきます。
今までの場合だと、うがいを一回すれば効果は長く持つし、エアブラシをふってうまく混ぜていれば塗料は下に溜まりませんでした。この調整に手間取り、ボディの下塗りは結局粒ができ、大幅な研ぎ出しを余儀なくされました。白は後日また塗り直しです。また、従来使っていたのに比べるとブラシの塗り幅がかなり狭くなっています。噴出し口の形状が、従来品だとメガホンのように広がっていたのに対し、今のものは逆になっています。王冠型のものと交換して使えばままよくなりますが、今度うがいができません。おかげでシャーシや内装の半光沢がきれいに出せず、一部はあきらめました。
結論から言うと、新しく買ってきたエアブラシは細かいパーツを丁寧に仕上げるのには向いているけど、広い面積の塗りには向きません。空気の流量を閉め、ニードル位置の微調整により、細かいパーツには今まで以上にきれいに塗料を当てられるほか、無駄が大幅に減ります。小さなパーツに大きく吹いていれば逃げる塗料も多くなりますが、細吹きすれば確実です。入り組んだパーツも王冠型の噴出し口を使うと、吹き返しの風が減ってうまく塗料がのります。こうした細かいほうへの微調整が得意な分、大幅な塗りは不得意になりました。車のボディやらシャーシを吹くなら、今まで使っていたものの方が効率よいです。
使い分けろということのようです。まあ、まだ実験段階ですからね。更なる経験を積めばわかってくることもたくさんあるでしょう。新しい道具や塗料、思っていたより試すのは大変です。